■プレスリリース
世界ラリー選手権(WRC)イギリス
〜ローブ&エレナ組、今季8度目の優勝! C4 WRCに36勝目を贈る〜
ラリー・GB最終日をセバスチャン・ローブとダニエル・エレナはノーミスで疾走、2010年シーズン8度目の優勝を飾りました。C4 WRCは56戦36勝という素晴らしい成績で役目を終えました。2011年シーズンからはシトロエン DS3 WRCの登場となります。ローブ/エレナ組はすべてのラリーで平均21ポイントを獲得するという偉業も成し遂げました。
デイ3のスタート時、首位ローブと2位ペター・ソルベルグとのタイム差はわずかに5秒。ソルベルグに首 位を奪い返されないためには、プッシュしていくことが必要でした。この日は伝統のリゾルフェン(29.99 キロ)とマーガムパーク(8.08キロ)を2回ずつ走るというルートでした。
リゾルフェン最初の走行時(SS17)、7度の世界チャンピオンに輝く*ローブは最速タイムを叩き出して足 場を固めます。ソルベルグとのここでのタイム差は6.7秒。これで総合タイムの差は11.5秒と、デイ1 スタート以来最大のタイム差になりました。続くマーガムパークでもローブが最速でした。
「雨が降っているわけじゃないけど、路面はとてもすべりやすい」と、途中のサービスパークでローブは語 りました。「リゾルフェンはよかった。マーガムパークではソルベルグの方が速かったと思ったけど、小さな ミスをしていて、結局タイム差が開いたね。これで14秒のリード。でもこのタイプの路面だと油断できない。 最後まで思いっきり踏み込んでいかないとね」
最終2ステージでもローブはソルベルグを上回るタイムを出し、通算62回目の優勝を成し遂げました。
「最初から最後まで、ロードコンディションと、ライバルとの戦いだった。2003年にマーガムパークでペタ ーに負けて、世界タイトルを取れなかったのは事実だけど、僕はリベンジのために必死になったわけじゃ ない。ペターはここが得意だから、気をつけて走っただけのこと。」
「すばらしいラリーだった。C4 WRCでの走りは本当に楽しかった。スペインの時同様、世界タイトルを 獲るプレッシャーから解放されて思いっきり飛ばしていけた。チームのみんなに感謝を示すために、そし てC4 WRCに有終の美を飾ってもらうために、勝ってシーズンを締めくくろうと心を決めていた」と、ロー ブは語りました。
「セバスチャン・ローブの完璧なパフォーマンスですばらしいシーズンとなりました。ローブは一度もスー パーラリー制度を使うことなくすべてのイベントを走り終えるという偉業を成し遂げたのです」と、シトロエ ン・レーシングの競技マネージャー、オリビエ・ケネルは強調します。「セバスチャン・オジエもなかなかの 成績でした。昨日のミスは残念ですが、2度の優勝は立派です。シトロエン・レーシングはWRC参入以来、 最高となる13戦10勝という成績をあげました。私たちには今年、2つの目標がありました。C4で勝ち続 けること、そしてDS3 WRCの開発を進め、来年につなげることです。ラリー・スウェーデンが待ち遠しい ですね。2011年に向けて、自信が深まりました」
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FIAの最終承認を条件とする。
■広報部だより
シトロエンC4 WRCに暖かいご声援をありがとうございました。
2010世界ラリー選手権(WRC)は、全日程を終了し、今年もローブ&エレナ組の7年連続ドライバーズチャンピオンの獲得、そしてシトロエンC4がマニファクチャラーズタイトルを得て、3年連続でダブル受賞を成し遂げました。
2007年のデビュー以来、36勝を挙げてWRCの代名詞となったC4は、ターマック、グラベル、さらに雪道からアイスバーンまで世界中のあらゆるコンディションの道を制覇してきましたが、今年度を持ってWRCを卒業することになりました。皆さまのご声援、本当にありがとうございました。
2011年からはいよいよ「シトロエンDS3 WRC」がデビューします。洗練されたDS3のデザインと基本性能はそのままに、シトロエン・レーシングがWRCで培ったシトロエンの速さのDNAを受け継ぎチューニングしたDS3 WRC。すでにこのマシンでセバスチャン・ローブ、セバスチャン・オジエがテスト走行を済ませ、来シーズンに向けて調整に入っています。
来年からは、この新しいシトロエン・ラリーカーが世界中の道を激走し、多くの勝利と話題を皆様にご提供いたします。2011年もWRCでのシトロエンの活躍にどうぞご注目ください。