2010年WRCの最終戦ラリーグレートブリテンのデイ2が11月13日(土)にイギリスのウェールズ、カーディフを中心に行なわれた。
デイ2は合計8本のSSが行なわれ、1位はセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)。2位には4.8秒差でペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)が、3位にはソルベルグと1分23秒2差でミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)がつけている。
ローブとソルベルグによる首位争いは、デイ2に入ってさらに激しさを増した。デイ2最初のSS8、デイ1で2位ソルベルグに僅差の3位につけていたセバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)がコースアウト&クラッシュでリタイアすると、ラリーはローブとソルベルグの一騎打ちとなった。ベストタイム合戦が繰り広げられ序盤はソルベルグがラリーリーダーとなったが、ローブが得意とするターマックセクションで大きなアドバンテージを築き、奪首に成功。デイ1よりもソルベルグとのタイム差を広げてトップの座を守った。
ローブ、ソルベルグともに滑りやすい路面でスピンやオーバーシュートを喫しながらも全開アタックを続け、3位ヒルボネンははるか後方へと置き去り状態。ヒルボネンの8.6秒後方には、チームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)が迫っている。オジエがリタイアしたことにより、ソルベルグとラトバラにはドライバーズ選手権2位浮上のビッグチャンスが訪れた。デイ3は優勝争いだけでなく、選手権2位争いからも目が離せない。