WRCプロモーターは「4月1日」、エキサイティングな「追いかけっこステージ」を導入することを、同社が運営するシリーズ公式サイト、WRC.comで発表した。
「CAT’N’MOUSE」(猫とネズミの追いかけっこ)ステージと呼ばれるこのステージは、ラリー週末の走行順を決定するためにスーパーSSに代わって行われる。木曜日の午前には予選が行われ、この結果によってドライバーごとの「追いかけっこ」ステージのスタートタイムが決定される。予選ステージでコンマ1秒速ければ、一斉スタートで1秒のアドバンテージを得ることができる。例えば、A車が予選で3:15.5のタイムを出し、B車が3:15.9だった場合、A車はB車よりも4秒速く「追いかけっこ」ステージをスタートすることになる。
大胆な動きや追い越しが見られるマススタート方式のこのステージは、ヘリや車載カメラにより、スペクタクルな映像が見られることになりそうだ。
WRCプロモーターは、大好評のパワーステージをはじめ、WRCの豪快さをさらに盛り上げるために、常に革新的なコンセプトを模索している。Mスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンは、この新しいコンセプトを手ばなしで称賛。
「この追いかけっこステージは、自分にとって夢が実現したようなもの。自分は、物心ついたときから『トムとジェリー』の大ファンだったので、大好きなラリーに猫とネズミを組み合わせるのはとてもエキサイティングだと思う。技術や戦略、そしておそらくヒジ鉄をくらわすようなことも必要になってくるフォーマットなので、お人よしのネズミさん(Mr.Mice)ではやっていけなくなるだろうね。1回目の走行は晴れて欲しい。もし、ドシャ降りの雨(raining cats and dogs)になったら、すごく難しいだろうからね」