ピレリは4月7日からクロアチアで、今季最初のシーズン内タイヤ開発テストを行う。新しいターマック用ハードコンパウンドを使用し、200km近くを走り込む予定。このテストではトヨタが参加し、WRCチームのワークスドライバー、カッレ・ロバンペラがこの新ターマックタイヤをトヨタGRヤリス・ラリー1に装着して評価を行う。
このクロアチアでのテストは、ピレリがFIA規定により2022年シーズンを通して行うことができる3セッション(各セッション最大3日間)のうちの1回目。ラリー1マシンで参戦する各マニュファクチャラーズチームが参加することになるが、どのセッションに参加するかはFIAがランダムに配分する。今回の最初のテストではトヨタがノミネートされ、ドライバーにロバンペラが選ばれた。今後2回のテストは、Mスポーツ・フォード、ヒョンデの順に参加。路面の種類は、タイヤサプライヤーの開発ニーズに応じて合意されるという。
ピレリのラリーアクティビティマネージャー、テレンツィオ・テストーニは「ハイブリッドの新型マシンは以前よりも重くなりパワフルになっているのでタイヤへの負担が大きくなる可能性もある。今回のクロアチアでのテストの目的は、そのようなマシンの開発に合わせて、ハードタイヤをどのように進化させるかを確認すること。それを理解するために、我々はトヨタのエンジニアや、もちろんカッレの助けも借りて新しいタイヤをテストする。カッレは、これまでにも、テストドライバーとしても優れた力量を見せている」と経緯を語っている。