今季からWRCに導入されたハイブリッドの新規定ラリー1。トヨタのエルフィン・エバンスは、トヨタGRヤリス・ラリー1が「より普通に」感じ始めてきたと語る。今季の開幕2戦は厳しいスタートとなったエバンスだが、クロアチア向けのプレイベントテストは上々の内容だったようだ。
「またターマックを走ることができてよかった。いろいろな選択肢を試してみた」とエバンス。
「テストで使ったコースは特にスリッパリーな道で、クロアチアラリーでも走るステージと似ていたので、作業をする環境としてバッチリだった。この新しいマシンが普通に感じられるようになってきたが、もちろんまだ改良を続けたいと思っていて、やるべきことは常にある。テストではいくつかの選択肢を試した。ポジティブなものもあれば、それほどでもなかったものもあるが、テストとはそうしたもの。少しずつでも前進を感じられるのは、うれしいことだ」
チームメイトで選手権リーダーのカッレ・ロバンペラはこのテストに参加した後、シリーズの公式タイヤサプライヤーであるピレリが行う1回目のシーズン内テストのドライバーを務めた。
「マシンから感じたフィーリングはかなりポジティブだった」とロバンペラはクロアチア向けのテストについてコメント。
「前回のターマックでのテストから大きく前進したので、それが実際のラリーでも表れてくれるといいね。ターマックでは、グリップがよければホイールスピンをまったくしないから、すべての馬力が地面に伝わりマシンを動かしてくれるので、ハイブリッドのブーストを思い切り感じることができる」
(Graham Lister)