WRCは今週、第3戦クロアチアラリーを迎える。前戦ラリースウェーデンからは8週間が経過しているが、ヒョンデはこのシーズンブレイクのおかげで自信を立て直すことができたとチーム副代表のジュリアン・モンセは語る。
ハイブリッドのi20 Nラリー1の開発スタートが遅れたヒョンデは、開幕戦ラリーモンテカルロでは1台もポディウムに上がれない事態に陥ったが、2月のスウェーデンではティエリー・ヌービルが2位に入り一矢を報いた。
ヒョンデはマニュファクチャラーズ選手権で現在3番手に甘んじているが、首位のトヨタ、2番手のMスポーツ・フォードとの差を詰めるべくハードプッシュを続けている。
「ラリースウェーデンから2カ月空いたことが役に立った」とモンセ。
「これでリセットしてシーズンの次のフェーズに向かい始めることができる。新しいハイブリッド規定には対応を続けているので、前戦でティエリーとマルティン(ウィダグ、コ・ドライバー)が2位に入ったことは、とてもポジティブな前進だった」
4月21〜24日に開催されるクロアチアラリーで走行するターマックステージは、i20 Nラリー1勢が1台しかフィニッシュできなかったモンテカルロとは性格がまったく異なる。ドイツのアルゼナウ拠点のチームはシャシーのセッティングに取り組んできたが、新しいパーツは一切投入していない。モンセは、1月以降、i20 Nラリー1のターマックスペックに行ってきた取り組みに自信を見せる。
「モンテカルロから、セットアップやマシンの挙動に関してはいい進捗が見られている。クロアチアのプレイベントでは、どのドライバーも改良に気付くことができたと思う。ライバルに追いつけるかって? それは、始まってみなければ分からないね」