ニュージーランドで人気を誇るレーシングドライバー、シェーン・バン・ギスベルゲンが、今年のWRC第11戦ラリーニュージーランドへの参戦を目指している。オーストラリアのスーパーカー選手権で2度、王者に輝いているバン・ギスベルゲンは、4月に開催されたオーストラリアラリー選手権開幕戦ナショナルキャピタルラリーにシュコダ・ファビア・ラリー2で参戦し、2位でのフィニッシュを果たしている。
今季は、母国ニュージーランドで2012年以来となるWRCの開催(9月29日〜10月2日)が予定されており、オークランド拠点のこのイベントへの参戦に向けて調整を進めているという。
現在32歳のバン・ギスベルゲンは、ニュージーランドでもラリー参戦経験があり、2020年にはシティオブオークランドラリーにフォード・エスコートMKIIで参戦。この時は15位でのフィニッシュだった。しかし、WRCニュージーランドでは、ラリー2マシンでの参戦を計画しているようだ。
「ラリーニュージーランドの参戦は自分のゴール」とバン・ギスベルゲン。
「その実現に向けて動いている。ニュージーランドがWRCカレンダーに復帰するのは素晴らしいニュース。でも、みんなが参戦を希望しているから、シートを得るのは簡単ではないよ」
オーストラリアスーパーカー選手権では、ホールデンのワークスチーム、トリプルエイトから参戦するバン・ギスベルゲンだが、WRCニュージーランドでどのマシンに乗るかについては慎重に検討しているものの、濃厚なのはシュコダの模様。さらに母国でのWRCに向けた参戦も希望している。
「WRCの前に2戦くらい参戦できたらいいね」とバン・ギスベルゲン。
「ペースノートや、いろいろなことに慣れるためにもね。ラリーはすごく楽しいので学び続けたいが、レッキでのコ・ドライバーとの作業などやることがたくさんある。ラリーニュージーランドに参戦するのは自分の夢だが、そのためには課題が山積みだ」
ナショナルキャピタルラリーでは、バン・ギスベルゲンはトヨタGRヤリスAP4で参戦した現チャンピオンのハリー・ベイツに続いてのフィニッシュ。ステージタイムも常にトップ3をマークしており、最後の2本では連続ベストタイムもたたき出している。