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Mスポーツ・フォードは、WRC第4戦ラリーポルトガル（5月19〜22日、グラベル）でセバスチャン・ローブが再びフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1で参戦することを発表した。ローブは、ハイブリッドの新規定ラリー1マシンでの最初のラリーとなった今季の開幕戦ラリーモンテカルロで、自身WRC通算80勝目となる鮮烈な優勝を飾っている。ポルトガルでも、モンテカルロでコ・ドライバーを務めたイザベル・ガルミッシュとコンビを組む。
今季のローブは、年明け早々から14日間にわたってダカールラリーに参戦し2位でフィニッシュした翌週にWRCモンテカルロで優勝、その後も世界ラリーレイド選手権、エクストリームEなど世界各地で様々な種目の競技を行い、激しく、変化に富んだ日々を過ごしてきている。WRCでコ・ドライバーを務めるガルミッシュは、WRCモンテカルロでは女性コ・ドライバーとしては1997年以来のWRC総合優勝を果たし、ローブとのWRC参戦はさらに特別なものとなった。ポルトガルでは、ポルトを拠点としたグラベルステージでローブを支える。
一方Mスポーツ・フォードは、このラリーポルトガルで同一イベントにラリー1マシンを5台エントリーさせる初めてのマニュファクチャラーとなる。チームにとって様々な才能を持つドライバーとともにポルトガルに挑むことは、エキサイティングな機会となるようだ。またローブのWRC復帰は、偶然にもWRC50周年と重なる。世界で最も困難なステージと路面で壮大なアクションの歴史を築いた50周年を祝うため、ラリー週末を通して様々なアクティビティが計画されている。
ローブはこれまでもポルトガルで好成績を残しており、2007年に初参戦のポルトガルで全18SS中、11本を制して圧勝すると、2009年にも優勝。さらにポディウムフィニッシュも2回マークしており、ステージウインはのべ32本に上る。
WRCポルトガルで再びラリー1マシンをドライブすることになったローブは「プーマをドライブすることは、ラリーでの思い出中でも好きな出来事のひとつ。久しぶりの参戦でモンテカルロを勝てたことは、最高だった」と語る。
「チームはとてもいい働きをしてくれて、シェイクダウンで発生した不調をすぐに修正し自分にWRC80勝目を達成させてくれた。このマシンでの最初のテストからすぐにいいフィーリングを感じていたし、ハイブリッドシステムによるハイパワーでドライビングが楽しい。素晴らしいマシン、素晴らしいチームで、かけがえのない瞬間を一緒に祝ったよ」
「ポルトガルの会期は自分の予定が空いていた。現在のエリアでのラリーには2019年に参戦したから、ベースのペースノートを持っているステージもある。これもポルトガルを選んだ理由のひとつ。もうひとつは、グラベルラリーに出たかった。グラベルを走るのが好きだから、素直に選んだ」
チーム代表のリチャード・ミルナーは「モンテカルロでの思い出は、今でも強く心に残っているし、チームのみんなも同じだ」と語る。
「個人的には、再びセブ、イザベルと一緒に参戦できるチャンスを得たことは、夢がかなったようなもの。彼らも自分たちとまた一緒に走りたいと思ってくれていたことは、チームにとっても格別なことだし、みんなが必死に取り組んできたことの表れだ。
また、このイベントの参戦を確保するために極めて重要な役割を果たしてくれたフォードとレッドブルには、特別な感謝を捧げなくてはならない。これも、今シーズンのWRCで最強のラインナップを実現するために、パートナー各社が協力し合っていることの一例だ。伝説的なポルトガルの舞台で何が起こるのか、純粋に楽しみ。ファンの皆さんもこのニュースをご覧になり、週末のイベントで応援してくださることを楽しみにしているよ！」
Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンも「我々の素晴らしいパートナーのおかげで実現できた。セブとプーマ・ハイブリッド・ラリー1が、今年最初のグラベル戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、本当に楽しみ」と語る。
「これだけの強力なラインナップを揃えることができたのは素晴らしいことだし、WRCの一戦に初めて5台をエントリーすることを心から誇らしく思う。何よりも、このラリー1マシン、特にプーマがドライバーにとっていかに魅力的であるかを示すものであり、今後もラリーの限界に挑戦していきたいと考えている。また、このラリー1マシンの人気をきっかけに、世界中のイベントにさらに多くのカスタマーカーが参戦してくれることを期待している」
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