WRCクロアチア:ピレリは多彩なターマック路にP ZEROを供給 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCクロアチア:ピレリは多彩なターマック路にP ZEROを供給

©PIRELLI

WRCにタイヤを単独供給するピレリは、今週の第3戦クロアチアラリーにピレリの最新P ZEROタイヤのハードとソフトのコンパウンドを供給する。クロアチアは昨年、初めてWRCとして開催され、ドライバーとチームに新しい試練を与えた。拠点となる首都ザグレブ周辺が舞台となるこのラリーは、舗装路面の種類が幅広く、グリップレベルも常に変化する。

P ZERO RA WRC:今回のクロアチアやほかのターマックイベントでは、2種類のコンパウンドが供給される。ラリー1マシンの第一選択となるのはハードコンパウンド(RA WRC HA)で、昨年10月のWRCラリースペインで初めて使われたが、2022年のラリー1車両を想定して開発された。サブの選択となるソフトコンパウンド(RA WRC SA)は今年から投入されており、開幕戦ラリーモンテカルロでも使用されている。

P ZERO RA:ラリー1マシンよりもパワーが低いラリー2マシンが対象となるWRC2、ラリー3マシンが対象のWRC3、ジュニアWRC3にもハード(RA5)とソフト(RA7+)のP Zeroタイヤが供給される。いずれも、トップカテゴリー勢が履くタイヤに投入されている特徴の多くが流用されている。

Cinturato RW:ターマックラリーでのウエットコンディション向けにすべての4WDマシンに用意されるレインタイヤ。Cinturato RWBはラリー1とラリー2向け。ラリー3向けには新しいCinturato RW1が用意される。

PIRELLI

テレンツィオ・テストーニ(ピレリ・ラリーアクティビティマネージャー)
「クロアチアは、純粋なターマックイベントでのハイブリッドのラリー1マシンのポテンシャルを見ることができる初めての機会となる。このラリーに向けて我々が行ってきたプリペアとしては、今季3回認められているシーズン内タイヤテストの1回目の実施などがあり、マニュファクチャラーズ選手権を戦う全3チームからのプレイベントテストでのフィードバックはいずれもポジティブなものだった。昨年のイベントからドライバーたちが、クロアチアの路面やコンディションが複雑で過酷な道であることを経験しているので、グリップの変化で勝負の流れが変わっていく道を舞台にチャレンジングでエキサイティングな週末になるはずだ」

ピレリが今回のクロアチアに持ち込むタイヤの本数は約2700本。そのうちおよそ700本がラリー1マシン用となる。

ラリー1マシンの各ドライバーがラリー中に使用できるタイヤ本数は、シェイクダウンも含めて28本。配分は次のとおり。
P ZERO RA WRC HA:28本
P ZERO RA WRC SA:18本
Cinturato RWB:8本

クロアチアが今季第2戦となるジュニアWRCのドライバーにも、ピレリは計280本のタイヤを供給する。各ドライバーがラリー中に使用できるタイヤ本数は22本(シェイクダウンを含む)。配分は次のとおり。
P ZERO RA5:18本
P ZERO RA7+:10本
Cinturato RW1:12本

WRC2、WRC3を含むそのほかの4WDマシン勢には、合計1700本のタイヤを供給する。各ドライバーがラリー中に使用できるタイヤ本数は26本(シェイクダウンを含む)。配分は次のとおり。
P ZERO RA5:26本
P ZERO RA7+:18本
Cinturato RWB/RW1:8本

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