WRC第3戦クロアチアラリー(ターマック)、WRC3は最終日にラリーを通して圧倒的な強さを見せて首位を快走していたサミ・パヤリがクラッシュするという波乱の末に、ハンガリーのゾルタン・ラズロが制した。
ラリー3マシンが対象で現状はフォード・フィエスタ・ラリー3同士の戦いとなっているWRC3。ラズロは弱冠20歳の新鋭パヤリに22分以上遅れての2番手で最終日を迎えた。しかし、この日2本目、大雨に見舞われたSS18でパヤリが足下をすくわれてコースオフ。これでラズロが首位に浮上した。
残る2本をスムーズに走りきったラズロは、エンリコ・ブラゾッリに35.6秒差をつけてトップフィニッシュを飾った。
土曜日にタイムコントロールに遅着したことで40秒のペナルティを受けていたブラゾッリにとっては、これがなければ優勝も狙えたこともあり、複雑な結果となった。
地元クロアチアのイビカ・シラディックは、ブラゾッリに5分近く遅れてラリーをフィニッシュ。ウィリアム・クレイトンは金曜日にクラッシュを喫したが、再スタートして4位フィニッシュを果たした。
ケニアのマクレー・キマチは4位フィニッシュ目前のSS19でダメージを負い、残念ながらリタイアとなった。
WRCクロアチア WRC3最終結果
1 Z.ラズロ(フォード・フィエスタ・ラリー3) 3:32:47.0
2 E.ブラゾッリ(フォード・フィエスタ・ラリー3) +35.6
3 I.シラディック(フォード・フィエスタ・ラリー3) +5:34.3
4 W.クレイトン(フォード・フィエスタ・ラリー3) +47:33.5