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Mスポーツ・フォードのミルナー「ブリーンはもっと攻めるべき」

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Mスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンは、WRCでポテンシャルをフルに発揮させるためには、守りの姿勢よりももっと攻めていく必要があるようだ。これは、WRC第3戦クロアチアラリー(ターマック)の最終日、ポディウムフィニッシュを目前にしていたブリーンが、ヒョンデのティエリー・ヌービルに3番手の座を明け渡した結果を受けての、チーム代表のリチャード・ミルナーの見方。

この最終日は、最終2本目のステージが大雨に見舞われ、対照的なタイヤ選択が結果に大きな影響を及ぼしたのは確かだ。ブリーンはハード5本、ヌービルはハード3本とソフト3本を選択、最終的にヌービルがブリーンを上まわる速さを見せることとなった。

「選手権争い全体に重点を置いて、どのイベントでもキッチリとフィニッシュすることを考えなくてはならない時もある」とミルナー。
「しかし、リスクを負わずにポイントを獲り続ければいいという気持ち的にも陥りかねない。カッレ(ロバンペラ)、ティエリー、オィット(タナック)を見れば、みんなあのステージを限界ギリギリで攻めている。そうしたタイムに張り合わなくてはならないし、悠長に待ってはいられない」

ミルナーは、ブリーンがデイ2の最終ステージでフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1でアタックを見せ、ヌービルとのステージタイム差を1秒に抑えて、4.9秒先行して日曜日の最終日を迎えたことは称賛している。

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「あの2日目のクレイグの終わり方はよかった」とミルナー。
「ティエリーが最も経験豊富なドライバーのひとりであることは否定できないし、クレイグは間違いなく戦うために自分を奮い立たせることができるのだ。クレイグがあの最終ステージで見せたことで、上位ドライバーたちと張り合えることは示せている。我々は、ただ自分たちの場所を引き継いでいくために参戦しているのではない。彼らと勝利を争って戦いたいのだ」

クロアチアラリーでは、最終2本目で首位を奪われたロバンペラがパワーステージトップタイムで首位を取り返すという劇的な展開で優勝。タナックとヌービルがヒョンデに2-3フィニッシュを献上した。ブリーンは最終的に4位でフィニッシュ、パワーステージで4番手タイムをマークしボーナスポイントも持ち帰っている。
(Graham Lister)



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