今週開催されるERC第3戦ラリーイズラス・カナリアス(ターマック)では、ERCオープンに参戦するヨアン・ビニエス/ジョルディ・メルカデル組が、チーム・スズキ・イベリカからの参戦100戦目という大きな節目を迎える。
2005年のこのイベントで優勝も飾っているビニエスは、2010年にメルカデルとコンビを組み、スズキ・イベリカから参戦。この時のマシンはスズキ・スイフトS1600で、何年にも渡り好リザルトを重ねてきた。ビニエスは2015年にスキーでの負傷により一時的に戦線離脱したが、メルカデルは同じマシンでスペインのアルベルト・ヘビアのコ・ドライバーを続け、2016年の後半にビニエス/メルカデルのコンビが復活した。
2017年、チームは新たに4WDのスイフトR+でN5カテゴリーに参戦。その後、スイフト・スポーツR+にスイッチすると次々と勝利をマークし、2018年、2019年とスペインのN5タイトルを連覇した。
2021年にはラリー2キット仕様のスイフトR4llyでERC2にステップアップしたビニエスは現在、ERCオープン部門で首位に立っている。
「とてもうれしいよ。世界でも指折りのチームだし、スズキでラリー100戦に参戦したことを心から誇りに思う」とビニエス。
「これからも、このチームで参戦を続けたい。自分にとっては家族のようなものだからね」
スズキ・イベリカの代表、ヨアン・ロペス・フレイドは「この12年間は本当にあっという間だったが、素晴らしい思い出もたくさんあれば、苦い思い出もある」と語る。
「2009年の終わりに、自分たちが立ち上げるチームにヨアンを迎えたいと思い連絡を取った時のことは今でも覚えている。ヨアンはとても話しやすく、すぐに契約に合意した。それから100戦を経た今も、当時と同じように勝ちたいと思いで我々はここにいる。ヨアン、ジョルディ、ありがとう」