ピレリは、開催中のERC第3戦ラリーイズラス・カナリアス(ターマック、スペイン)で、ハードコンパウンドの新型ターマックタイヤ、P Zero RA5Aをデビューさせた。この3年間、数々のシリーズで勝利を重ねてきたRA5の進化版で、このERCカナリアスでは、開幕戦ファフェを制したスペインのニル・ソランス(フォルクスワーゲン・ポロ・ラリー2)などが履いている。
このピレリの新型タイヤは、ドライで摩耗の激しいターマック用で、トレッドコンパウンドと新構造を刷新し、厳しい条件やロングステージで、高温下でも優れた性能と低摩耗、信頼性を実現することを目指しているという。
火山島で多くのターマック路が摩耗の激しい性格となる今回のERCカナリアスにピレリは、 ミディアムのP Zero RA7B、ソフトのRA7+、スーパーソフトのRA9、ウエット用のCinturato RWBを用意している。
ピレリのラリーアクティビティマネージャー、テレンツィオ・テストーニは「3年間の成功を収めたP Zero RA5は、我々のR&Dチームが開発した新技術により、より優れた性能と低摩耗を実現したRA5Aに引き継がれた。SSの距離が長く路面もより摩耗が激しいなど、ERCや国内選手権よりも条件が厳しいWRCで培った経験も、このターマック用ラバーの進化にとって欠かせない存在となっている」と語っている。