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WRCポルトガル:競技2日目を終えて、トヨタのエルフィン・エバンスが首位。勝田は4番手

©TOYOTA

2022年のWRC第4戦ポルトガルは、競技2日目のSS9までを終えて、トヨタのエルフィン・エバンスが首位に立っている。13.6秒差の2番手には同じくトヨタのカッレ・ロバンペラ、3番手にヒョンデのダニ・ソルドがつけるトップ3となっている。勝田貴元はソルドの背後、5.2秒差の4番手からポジションアップを目指す。

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この日行われたのは、SS2〜SS9の計8SS、SS距離121.67km。日中のサービスは行われないため、マシンへのダメージは避けなければならない。オープニングとなったSS2から好ペースを見せたのは、後方9番手からのスタートとなったエバンスだ。SS2番手のガス・グリーンスミス(Mスポーツ・フォード)に6.1秒差をつけて、ラリーの主導権を握ってみせた。エバンスは続くSS3でもベストタイムをマーク。このSSは僅差のバトルとなり、SS7番手タイムをマークしたMスポーツ・フォードのセバスチャン・ローブまで0.7秒差という接近戦が展開された。勝田も0.2秒差でSS3番手タイムをマークしている。

SS4では、ローブがMスポーツ勢として初めてのベストタイムをマーク。リズムがつかめずタイムをロスしたエバンスをかわし、0.5秒差ながら総合首位に立ってみせた。ところが続くSS5、ローブはスタート直後に右リヤタイヤをヒットしてしまい、サスペンションにダメージを負って万事休す。再びエバンスが首位に返り咲いている。このSS5では、トヨタのセバスチャン・オジエがベストタイムをマークし、総合3番手に浮上した。

そのオジエと、総合5番手につけていたヒョンデのオィット・タナックは、SS6でそろってパンク。ふたりともステージ内での交換を余儀なくされたことで、大きなタイムロスを背負い込み、上位争いから姿を消すこととなってしまった。このSS6ではエバンスがこの日3度目のベストタイムをマーク、総合2番手につけるヌービルとのタイム差を5.8秒としてラリーをリードしている。このSS5とSS6では、Mスポーツ・フォードのピエール‐ルイ・ルーベがいずれもSS2番手タイムを刻み、SS6では総合10番手から総合4番手にまで浮上する好走をみせた。

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SS7では、トヨタのロバンペラがベストタイム。SS2番手にエバンス、SS3番手に勝田と、GRヤリス・ラリー1がトップ3を占めるスピードを披露したが、オジエはこのSSで再びパンクを喫し、スペアがなくなってしまったため競技続行は不可能な状態に。続くSS8も、SS7と同じ3人がトップ3を占める展開となり、ロバンペラがエバンスに続く総合2番手に浮上している。このSS8では、それまで総合2番手につけていたヒョンデのティエリー・ヌービルが脱落した。ヌービルはロードセクションで左フロントサスにトラブルが発生、ドライブシャフトにもダメージを負い、リヤ駆動のまま残りのSSを走行することを強いられてしまった。そのほか、総合4番手につけていたルーベは左コーナーでコースオフ、大きくタイムを失い、総合6番手にドロップしている。これで上位陣の顔ぶれは大きく変わり、首位エバンス、2番手ロバンペラ、3番手にソルド、4番手に勝田、5番手にMスポーツ・フォードのガス・グリーンスミスとなっている。

TOYOTA


この日最後のSSは、ロウサダのラリークロスサーキットで行われる2台同時走行のスーパーSS。ここでは上位陣に順位の変動はなかったが、エバンスがベストタイムをマークし、勝田も0.8秒差のSS2番手タイムで続いた。勝田は後半から徐々にペースを上げて表彰台を射程に捉える位置まで来ており、明日以降のポジションアップにも期待がかかる。

競技3日目はSS10〜SS16の計7SS、SS距離164.98kmが行われる。大会中最長SS距離を走る1日であり、ラリーの山場と言っていいだろう。ポルトから内陸に入ったエリアに設定された3SSを2度走行し、SS16はポルトの市街地を走る特設ステージで争われる。オープニングのSS10は日本時間21日(金)の15時38分スタート。

WRCポルトガル SS9後暫定結果
1. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1:25:43.3
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +13.6
3. D.ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) +44.4
4. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +49.6
5. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1:00.7
6. P.ルーベ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1:15.6
7. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +1:46.4
8. C.ブリーン(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1:49.3
9. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +2.03.6
10. O.タナック(ヒョンデi20 Nラリー1) +3:38.4



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