2022年シーズン全日本ラリー選手権第4戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」の初日は、5月21日(土)に6カ所のスペシャルステージを走行。ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)が、奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)に21.2秒差をつけて、初日トップに立った。23.9秒差の3番手には福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)、福永の0.1秒差には4番手で勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)がつけている。
前戦の久万高原、自身のドライビングミスからリタイアに終わったコバライネンは、「絶対にミスをせずに完走を目指す」と語ってスタート。それでも、今回もSS1からSS3まで連続ベストタイムを刻み、ラリーをリードしていく。
サービスを挟んだSS4はわずか0.1秒ながらも、奴田原が今回初のベストタイムを記録。コバライネンはそれに動揺することなく、続くSS5とSS6でベストタイムを並べ、2番手の奴田原に合計21.2秒の差をつけて初日を終えた。
「今日は、とにかくミスをしないように走り切ることだけを目標に走った。路面のグリップは少し低かったけど、マシンもまったく問題なかったよ。『最高!』ってわけじゃないけど、悪くない1日だったと思う」と、コバライネンは初日を振り返った。
久万高原ではギヤボックストラブルに悩まされた奴田原は、福永を2.7秒抑えての2番手。コバライネンを破ってのベストタイムに「頑張りましたね(笑)。平均スピードの高いステージだと、最高速でアドバンテージのある我々も勝負ができる部分もあります」と、笑顔を見せた。
SS3でスピンを喫したものの、2番手に僅差の3番手でまとめた福永は、「登りのセクションでの奴田原選手のGRヤリスは速いですね。マシン側ではできることもあまりないので、明日は僕が頑張るしかありません」と、最終日の2位浮上を誓う。
24.0秒差の4番手は勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)、46.4秒差の5番手には後半のセクションでデフトラブルに見舞われた鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が続いている。