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【速報】WRCポルトガル:トヨタが1-2。ロバンペラが3連勝、エバンスが2位に。勝田は4位完走

©TOYOTA

2022年のWRC第4戦ポルトガルは、すべての競技日程を終えて、トヨタのカッレ・ロバンペラが今季3連勝を飾った。2位にはエルフィン・エバンス、3位にはヒョンデのダニ・ソルドという結果となった。終盤まで3番手を守ってきた勝田貴元は、最終SSでソルドの逆転を許してしまい、4位でラリーを終えている。勝田は今回の結果を受けて、ドライバーズ選手権3番手に浮上した。

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競技最終日はSS17〜SS21の計5SS、SS走行距離48.87kmでの争いとなる。オープニングのSS17は路面が湿っている部分があるものの、グリップには大きな影響はないというコンディション。ここを制したのはチームメイトのエバンスをSS2番手タイムに下したロバンペラだ。スタート時点で5.7秒あったエバンスとの差を8.4秒に拡大した。総合3番手を走る勝田は、ここでソルドに4.5秒タイムを詰められてしまい、5.7秒あったソルドとの差はわずか1.2秒に。続くSS18を制したのはヒョンデのオィット・タナック。0.1秒差のSS2番手タイムでティエリー・ヌービルが続き、このSSではヒョンデの1-2に。ロバンペラはエバンスのタイムを0.1秒上まわり、リードを8.5秒にじわりと拡大。一方、ソルドはわずかながら勝田のタイムを上まわり、ふたりの差は0.9秒に接近している。残り3SS、勝田にとっては踏ん張りどころと言えるだろう。

続くSS19は一部で霧が出るコンディションに。ここでは再びタナックがベストタイム、ヌービルがSS2番手タイムで続く。エバンスはロバンペラのタイムを上まわり、ロバンペラとの差を6.6秒に削ることに成功した。一方、3番手争いを展開する勝田とソルドは、勝田がSS5番手タイム、ソルドがSS4番手タイムをマーク。0.9秒だった差は0.8秒となり、勝田はソルドからのプレッシャーに耐えながらの走行を強いられる。SS20ではロバンペラが一番時計をたたき出す力走。エバンスもSS2番手タイムで追いすがるものの、ロバンペラに2.4秒差をつけられてしまい、最終SSを前にしたふたりの差は9.0秒に。パワーステージの舞台となるSS21は11.18kmと比較的短いため、ロバンペラになにかが発生しない限り逆転は難しいタイム差と言えるだろう。3番手争いは、勝田がソルドのタイムを上まわり、合計タイム差を2.2秒に押し戻して最終ステージを迎えることとなった。

TOYOTA


SS21、パワーステージの出走順はリバースオーダーで、WRC2勢の上位から走行が行われる。WRC2は首位に立つヒョンデi20 Nラリー2のテーム・スニネンがコースインするが、なんとコースオフからスタックを喫してしまい、まさかのリタイアに。続いてコースインしたシトロエンC3ラリー2のヨアン・ロッセルが優勝を飾った。ラリー1勢は再出走組のオジエからスタート。ステージは湿っている部分はあるが、おおむねドライと言っていいコンディション。オジエ、タナック、ヌービルが暫定ベストタイムを次々と更新していく。そして、総合4番手のソルドがスタート。ソルドは暫定ベストのヌービルを1秒上まわるタイムでフィニッシュし、4位以上を確定させた。続いてコースインした勝田は、ソルドのタイムに抗することは叶わず。勝田はこの結果、残念ながら表彰台は逃したものの、4位完走となった。

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残るはトップ2のふたり。エバンスは手堅く暫定4番手タイムでフィニッシュし、これで2位以上を確定させている。上位陣最終走者のロバンペラは、最終SSでもマキシマムアタックを披露。ソルドのタイムを上まわり、パワーステージも制して今シーズン3勝目を決めた。これで総合順位はロバンペラ、エバンス、ソルド、勝田、ヌービル、タナックというトップ6に。パワーステージは、ロバンペラ、ソルド、ヌービル、タナック、エバンスというトップ5がボーナスポイントを得ることとなった。

第4戦までを終えて、ドライバーズランキングは3勝を挙げたロバンペラが106点でトップ、ヌービルが60点で続き、勝田が38点で選手権3番手に浮上している。マニュファクチャラーズランキングは、トヨタが175点、ヒョンデ116点、Mスポーツ・フォードが94点、TGRニュージェネレーションが42点。

次戦は6月2日〜5日に開催されるラリーイタリア・サルディニア。サルディニア島北部のエリアにスペシャルステージが設定され、オルビアやアルゲーロを拠点としてラリーが開催される。21年はトヨタのセバスチャン・オジエが優勝、勝田も4位に入っている。

WRCポルトガル 暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3:44:19.2
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +15.2
3. D.ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) +2:17.3
4. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:19.4
5. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +2:37.8
6. O.タナック(ヒョンデi20 Nラリー1) +4:45.7
7. P.ルーベ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +5:52.1
8. C.ブリーン(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +7:03.4
9. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +8.09.6
10. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +13:48.9



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