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WRCポルトガル:大健闘の勝田貴元、激戦の3位争いでイベントの盛り上げにひと役

©Toyota Gazoo Racing WRT

5月22日にフィニッシュしたWRC第4戦ラリーポルトガル(グラベル)では、トヨタGRヤリス・ラリー1の勝田貴元が、ヒョンデのダニ・ソルドと激しい3位争いを展開した。

金曜日を終えた時点で3番手ソルドに5.2秒差の4番手につけた勝田は、土曜日にはトップ3タイムを連発し3番手に浮上。両者5.7秒差で迎えた最終日、猛追するソルドに対し、勝田は最終2本目まで3番手の座を死守したが、その差は2.2秒差に。そして最終ステージ、ソルドは勝田に4.3秒先行するセカンドベストタイムをたたき出し、逆転でポディウムの座を奪取した。

今季2度目の対決が注目されたセバスチャン・ローブとセバスチャン・オジエが早々に戦線離脱するなど波乱の展開のなか、昨年のラリーポルトガルで2位に入っているソルドに果敢に挑んだ勝田の戦いは、周囲を大いにエキサイトさせた。

TOYOTA

パワーステージのフィニッシュでは、父親からの祝福を受けたばかりのソルドが勝田のマシンに駆け寄り、健闘を讃えて多くの言葉をかける姿が映し出された。その模様を伝えたWRC ALL Liveのコメンテーターも「ダニはこの戦いを大いに満喫したと思う。タカモトもこの週末は、素晴らしい内容だった。ベテランのダニを相手に、若いタカモトがよく戦った。タカ、これも人生だ」と、絶賛。

一歩及ばなかった勝田は、パワーステージのフィニッシュで「ダニは本当に素晴らしかった。チームには申し訳ない。がんばったが、届かなかった。ただただ力不足だったということ。これから、もっともっと成長していきたい。今は正直、言葉がない」と涙を流して悔しさを飲み込んだ。そのコメントに対しWRC ALL Liveは「タカは十分に戦った。僕たちを大いに楽しませてくれたよ。2度目のポディウムまで、ほんのあと少しだった」と労いの声を寄せた。

Hyundai Motorsport GmbH

ソルドは、ヒョンデが発信した公式リリースの中でも「タカは残念だったが、彼も同じくらいポディウムにふさわしい」と、その好走を評価するコメントを残している。

WRCポルトガルを終えた時点で、勝田はドライバーズ選手権では首位カッレ・ロバンペラ、2番手ティエリー・ヌービルに続く3番手に浮上している。



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