今回のラリー丹後でゼロカーのクルーを務めたのは、山田政樹/竹岡圭のふたり。昨年まで全日本ラリー選手権にフォルクスワーゲン・ポロGTIで参戦していたコンビだ。今回はシートをスイッチして、山田がドライバー、竹岡がコ・ドライバーを務めた。ゼロカーは競技スピードでSSの安全をチェックし、円滑な競技の進行と選手たちの安全にかかわる重要な仕事だ。
「去年コンビを組んでいた山田さんが誘ってくださったことがきっかけです。山田さんはもともとラリー丹後のゼロカードライバーもされているので、今回はコ・ドライバーとしての視点でラリーに携わってみようと」と、竹岡。レッキ中のペースノート製作など、コ・ドライバーならではの苦労もあったと振り返った。
「本番はスピードが乗ってGもかかるから大丈夫だったんですが、特にレッキが大変で、下を向いてノートを書くのはかなり大変です(笑)。あらためて、コ・ドライバーの皆さんにもっと感謝しなきゃって思いました。もちろんそれだけではなく、ゼロカーとしてラリーの安全にかかわる仕事も理解でき、いい経験をさせていただきました。
ラリーを開催するために多くのオフィシャルの方々がかかわっていて、選手として参戦していた時も常々ありがたいなと思っていたんですが、ゼロカーはオフィシャルの立場ですし、あらためてその思いが強くなりました。これからもみんなで盛り上げていければいいなと思います」