4月1〜3日にかけてメキシコのレオンを拠点に開催されたラリーオブネイションズ・グアナファトに、日本代表として参戦した新井大輝。ラリー会期中は、数々のプロモーション活動にも参加した。このイベントをプロモイベントとして位置づけているツアー・ヨーロッパ・ラリーシリーズ(TER)は、公式SNSで、このイベントを訪問していたディディエ・オリオールと新井の対談を収めた動画を公開している。
プールサイドに置かれたテーブルで待つ新井に、やってきたオリオールがテキーラのグラスをふたつ、テーブルに置くと
「Que pasa guey! (調子はどうだい!?)」
「Hola amigo!(こんにちは!)」
とスペイン語で挨拶。
1994年にトヨタ・セリカ・ターボ4WDでWRCチャンピオンに輝いたオリオールだが、WRCの参戦は2009年のモンテカルロが最後。一方、新井は今回が初めてのメキシコ訪問だった。
「メキシコは初めて?」
「初めてです。あなたは?」
「もう7回目だね。このラリーの経験はないけど、グラベルラリーだってことは知ってるよ」
「そうですね、スムーズで……」
「いわゆるグラベルラリーだね(笑)クリーンでスロー。スペアは4本、載せておかないとかもね(笑)」
「標高が高いから、ステージのたびに息切れしちゃいますね。一番高いところで3000mあると聞きました」
「君は今回、ラリーに出るから一生懸命頑張らなきゃだけど、僕はもう競技はやめたから、気楽にあちこち出かけているよ。“一緒にメキシコに行こうよ”って言われて“あ〜、OK〜”ってな感じでね」
そしてふたりは、メキシコの名物、テキーラが入っているとおぼしきグラスで乾杯をかわした。
新井はラリーでは土曜日にリタイアしたが、最終日のショートステージでは新型スバルWRXのデモンストレーション走行を披露し、イベントを大いに盛り上げた。
【動画】Mexico welcomes 1994 WRC Champion Didier Auriol and Hiroki Arai!