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WRCサルディニア:ヒョンデ、過去6回参戦で4勝のグラベルラリーで今季初勝利を狙う

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第5戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)に、ヒョンデは、ティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加え、前戦ポルトガルに引き続きダニ・ソルドをヒョンデi20 Nラリー1のドライバーに起用する。

ヒョンデはWRCサルディニアでは好成績を残しており、ここ6年でソルドとヌービルが2勝ずつと4勝をマーク。タナックもMスポーツ・フォードから参戦した2017年にサルディニアを制している。ラリー1マシンにとって初めてのグラベルラリーとなったポルトガルでは3クルーがともにコンペティティブな走りを見せており、ソルドが3位でフィニッシュ。マシンのポテンシャルとサルディニアとの相性のよさを合わせ、ラリー1マシンでの初勝利を狙う。

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チーム副代表のジュリアン・モンセは「ポルトガルでは、i20 Nラリー1マシンがグラベルでコンペティティブであることを全クルーが披露した。サルディニアで目指すのは、パフォーマンスレベルを引き上げてポディウムの頂点に立つこと。チームはスピードと信頼性をさらに向上させるために、必死の努力を続けてきた。目指すところに近づいている実感はあるので、あとは週末を通してすべてがかみ合い、リザルトにつなげるだけ。それがサルディニアで実現することを願っている」

前戦ポルトガルでは厳しい週末となったヌービルだが、ここから巻き返しを図り、自身3度目のサルディニア勝利を狙う。
「サルディニアではこれまでに2勝を挙げており、いつも楽しめるイベント。ヒョンデのマシンはこれまでにもサルディニアで強さを見せてきたので、今年もその流れを続けていきたい」とヌービル。
「このラリーでは、あらゆることを想定しなくてはならない。気温が高いのでマシンにはかなりタフだが、にわか雨が降ることもあるのでそうなると助かる。1日が長く非常に過酷なイベント。早朝に起きて、終わるのが夜遅いのでチャレンジングだ。カレンダーの中でも最もテクニカルなグラベルラリーでもあり、道はかなりナローでツイスティ。ミスが許される余地がないので、しっかり集中してマシンをクリーンなラインにキープしなくてはならない。特に2ループ目はグリップがかなり高くなることもあるが、道のコンディションはラフにもなり得る」

ラリー1マシン初のグラベル戦となったポルトガルではステージウインを2本奪取したタナックも、ポディウムに上がってのフィニッシュが使命となる。
「サルディニアもタフなグラベルイベントだが、自分が楽しみにしているラリーだ」とタナック。
「全体としてはかなり過酷で、気温が高く道はラフ。車内がすごく暑くなるので、体も順応させなくてはならない。問題を避け切りクリーンなラリーができればポディウム争いができることは示せているので、スムーズな週末で上位争いをすることが目標。昨年のサルディニア戦ではイベントのほとんどで首位を争っていたので、今回もそんな流れにしたい。ポルトガルで学んだことを活かして向上につなげ、好リザルトを収めたい」

2019年、2020年とWRCサルディニアを連覇しているソルドは、前戦ポルトガルに続く連続ポディウムフィニッシュを視野に入れる。
「ラリーイタリア・サルディニアは、自分にとってはいつもいいイベントになっている。ここでは走りやすさを感じるし、道もロケーションも大好き」とソルド。
「昨年はあまり運に恵まれず、自分も小さなミスをしてコースオフしてしまったが、その前の年は強い戦いができたので、今年もそうしたいね。このラリーは道がすごくナローで、ラインを外れるとスリッパリーになることもあるので、クレバーに慎重に、ラインに留まらなくてはならない。もしワイドになれば大きな石にヒットすることもある。1回目と2回目の走行ではグリップレベルが変わり、1回目は低く、2回目は高くなるので、セッティングを調整することも普通にある。しばらく実戦から離れていた後、今度は前戦との間が短いのでかなりしんどいが、モチベーションはかなり高まっているよ」



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