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WRCサルディニア:勝田貴元「ここは最後まで走り切ることが一番大事」

©Keiko Ito

今週末開催されるWRCサルディニアのサービスパークで、勝田貴元に週末への意気込みを聞いた。また、前戦ポルトガルでの4位フィニッシュについても、糧として今後に活かすとあらためてコメントしてくれている。

──この暑いイタリアでのラリーに対する意気込みを聞かせてください。
「暑さももちろんありますが、サルディニアの道はほかのどのグラベルラリーよりも一番難しいと思っています。ものすごく狭いですし、コンクリートや岩がイン側にも外側にも至るところにあって、ちょっとのミスも許されないようなステージです。それに路面のグリップレベルもすごく低く、ポルトガルに比べて自信があるかと言われると、どうなるかなって感じなんですけど。
 でもグラベルでのクルマのフィーリングはポルトガルでは良かったですし、ここでも悪くはないと思っているので、ステージを追うごとに自分のドライビングもセッティングもうまく合わせていきます。昨年もたくさんのクルマがトラブルだったり、クラッシュもあったので、最後まで走り切ることが一番大事かなと思っています」

──ポルトガルでは最後の最後で残念な結果になりましたが、今となって考えてみると、自分として成長したような感じはありますか?
「もちろん昨年に比べると大きく成長できた部分はあると思います。昨年より高いレベルでの安定性という意味では格段に良くなったと思いますが、やはりエルフィン(エバンス)やカッレ(ロバンペラ)のペースに比べると劣っている部分がありますし、そこまでリスクを負って走ることができていない部分がたくさんあるので、クルマの状態など様々な状況を見極めたうえで自分のクルマのポテンシャルを発揮できるように、自分のドライビングでしっかりプッシュしていけるレベルに仕上げていかないと優勝争いはできないと思っています。
 すぐに次のラリーでトライする、というよりは、そのあたりをひとつずつ探しながら、今後に向けて自分に足りないものを集めていくというアプローチでずっとやっています。そういった意味では、ポルトガルは色々なものを発見できたラリーだったと思います」

──先ほど、ダニ・ソルド選手にあの時のことを聞きにいきましたが、彼としてはポルトガルでの勝田選手のパフォーマンスを「誇りに思ってほしい」とのことでした。それについてはどう思いますか?
「そう言ってもらえてうれしいですね。チームのみんなもそうですし、そう言ってくれる人も多いので、自信にするべきだとは思います。あの週末をポジティブに捉えることが大事だと思っていますが、やはり自分の実力不足というか、最後のあと一歩のところを取り切れなかった、という部分はドライバーとしてはとても悔しいですね。たとえば優勝争いをしていて数秒差でダメだったらもっと悔しいだろうし、そういう思いをしないためにも、もっと成長できるようポジティブに考えていかなくてはならないと思っています」
(Keiko Ito)



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