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TERが2023年から世界シリーズ化、APRC/全日本モントレーをプロモイベントに

©TER

ツアー・ヨーロッパ・ラリーシリーズ(TER)は、FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)および全日本ラリー選手権として6月10〜12日に群馬県で開催されるモントレー(ターマック)を、TERのプロモイベントに指定することを発表した。TERのプロモイベントは今年これまで、フィンランドのアークティック・ラップランドラリー、メキシコのラリーオブネイションズ・グアナファトで開催されており、これが3イベント目。世界ラリーの歴史に深く関わる国で構成されるTERプロジェクトに、日本も加わることになった。

TERは、2023年から新たにTERワールドシリーズを創設することになっており、モントレーと2023年から3年間の開催契約を結んだことも発表された。新しいコンセプトのこのラリーシリーズは、良質なスポーツイベントと開催地が誇る独特の観光地の融合をハイレベルで実現し、拡大する世界的なTVプロモーションや配信を保証するというもの。

TERは、ラリードライバーの新井大輝をアジアのTERアンバサダーに任命。新井は、4月にメキシコで行われたTERプロモイベント、ラリーオブネイションズ・グアナファトにはドライバーとして招聘され、現地でもプロモーション活動に積極的に参加しており、今回のモントレーでも、TERのプロモーション活動を展開していく。

TERプロモーター兼主催者担当のルカ・グリッリは「パシフィックのヘイデン・パッドン(ニュージーランド)と同様、TERのアンバサダーでありドライバーでもある新井大輝との協力が、大きな成果を生んでいることを発表でき、大変うれしく思う」とコメント。
「TER同様、新しいTERワールドシリーズには多くのイベントから問い合わせをいただいている。ここに日本が参加することは、TERイベントが最も重要視している高い水準を維持することに向けてシリーズ関係者全員がさらに尽力することへの励みとなる」

TERアンバサダーとして活動することになった経緯について新井は「ヨーロッパでのラリー活動で人脈が広がるなかで、プロモーターからお話をいただきました。TERは、WRCやERCに含まれていなくても、歴史や人気のある名イベントを集めたシリーズ。自分自身も以前から、地域と密着してイベントを運営して、地元の観光としてラリーを興行としてつなげていけるようにしてきたいと考えていたので、アジアのアンバサダーとしての仕事を引き受けることになりました」と語る。

「TERから、ワールドシリーズにするにあたり日本のイベントも加えたいというお話があり、自分が手助けできるとすれば自分の地元群馬県を本拠地とするモントレーが活動しやすいと考えました。海外からの参戦者から見ても日本のラリーに参戦するとなるとハードルが高いと思うのですが、世界シリーズの一環として開催されることで日本のラリーや文化を見ていただけるようになり、ラリーの参加者や観戦者の興味につながり、インバウンドも見込めるのではないかと考えています」

今回は準備時間が限られていたため、大掛かりな活動を企画することはできなかったとのことだが、モントレー会期中にはヨーロッパからTERのスタッフが来日し、富岡市を拠点とするラリーの様子を収めたプロモーション映像の撮影。会期中は、TERのサイトで各日、ラリーのハイライト動画が配信されるという。また、ラリー前には、参戦予定のラリーマシンを富岡市にある世界遺産・富岡製糸場に集めて、メディア向けの撮影会なども予定しているとしている。

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