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WRCサルディニアでWRC2部門優勝のニコライ・グリアジン、静寂の表彰式

©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

6月5日にフィニッシュしたWRC第5戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)でWRC2優勝を果たしたロシア出身のニコライ・グリアジンだが、表彰式は静寂の中で行われることとなった。

グリアジンとコ・ドライバーのコンスタンティン・アレクサンドロフは、ロシアのウクライナ侵攻に対する措置に基づき、FIA世界選手権への出場を認める個人資格の『中立選手』(Authorised Neutral Athletes = ANA)として登録している。グリアジンは現在フランス在住で、近年は競技拠点をラトビアに置いているが、FIAの規則では、FIA格式のイベントに出場するためには、ロシア人であることを放棄しなければならないとしている。

また、公認中立選手のガイドラインでは、世界選手権戦などのイベントにおいてロシア国旗の掲揚や国歌の演奏は行わないことになっている。

今回の勝利を受けてグリアジンは「とてもいい気分。本当に暑いレースで、すごくタフだった。ポルトガルから間が短かったので、2週連続で走っているような感じ。マシンはほぼトラブルがなかったし、パンクもなく、チームの雰囲気もよかった」と語っている。

サルディニア終了時点でグリアジンは、WRC2選手権争いではヨアン・ロッセルに続いての2番手に浮上。この後のケニア、エストニアはスキップし、8月のラリーフィンランドへの参戦を予定している。
(Graham Lister)



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