FIA-FIM世界ラリーレイド選手権(W2RC)は、アンダルシアラリー(スペイン)の会期を10月18〜23日とすることを発表した。アンダルシアは、今季のW2RC第3戦として6月7〜12日の開催を予定していたが、猛暑と干ばつにより火災の危険性が高まったとして開催を延期していた。
当初、10月7〜12日に予定されていたラリーデュモロッコの会期を一週間早めて10月1〜6日とし、12日間のインターバルを入れてアンダルシアラリーを開催できるようカレンダーを調整した。
FIA、FIM、W2RCのプロモーターであるA.S.O.は、この状況によって参戦チームが困難に見舞われ、その準備や組織に影響が及ぶことを認識しているとし、この日程変更によりシーズンの終盤は日程が集中することになるが、選手権のフィナーレがエキサイティングなものになると確信しているとしている。
今季、FIAの新たな世界シリーズとして創設されたW2RCは、1月のダカールラリーが開幕戦として開催され、第2戦アブダビ・デザートチャレンジを終えた時点でバーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブが選手権首位に立っており、1ポイント差でトヨタ・ガズーレーシングのナッサー・アル‐アティヤが2番手につけている。
しかし、当初、第3戦として予定されていたラリーカザフスタンが、ロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の変動を受けて開催中止。アンダルシアラリーが第3戦に繰り上がり、さらにシリーズが追加の開催イベントを模索していた中でアンダルシアの延期を余儀なくされていた。なお、追加イベントについては、現状も発表は行われていない。