WRC(世界ラリー選手権)第10戦ラリージャパンは9月12日(日)に最終のデイ3が行われた。SS19から26まで合計8本のSSを走り優勝はバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)。2位はペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)。3位はヤリ-マーティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)という結果になっている。
ラリーリーダーのソルベルグと、それを僅差で追っていたオジエの戦いは若きオジエに軍配が上がった。デイ2に続き1番手スタートのソルベルグは、オープニングのSS19ではトップを堅持。しかし、続くロングステージのSS20でサスペンションのアームを破損。マシンの操縦性が一気に悪化し、大幅に遅れて首位をオジエに明け渡してしまった。
デイ3は途中にサービスをはさまないため、ソルベルグはトラブルを抱えたまま走り続け1位オジエとの差は拡大。オジエは逃げ切りに成功して第6戦ポルトガル以来となるWRC2勝目をマークした。ソルベルグは3位にポジションを上げてきたラトバラの追撃をなんとか振り切り2位でフィニッシュ。優勝を目指していただけに残念な結果といえるが、トラブルを抱えながら最後まで走りきれたことについては幸運だったといえよう。
4位はラトバラにパスされたダニ・ソルド(シトロエンC4WRC)、5位は最初から最後まで精彩を欠くラリーとなってしまったセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)、そして6位は総合2位につけながらもギヤの油圧トラブルで遅れてしまったミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)。元F1王者のキミ・ライコネン(シトロエンC4WRC)は、デイ2終了時点で8位につけていたが、デイ3最初のSS19でコースアウト。マシンにダメージはなかったがコースに戻ることができず、残念ながらリタイアに終わってしまった。