トラブル続出のサバイバルラリーとなったWRC第6戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)では、Mスポーツ・フォードのガス・グリーンスミスが、ステージサイドのマーシャルに苦言を呈する姿を撮影され、SNSで話題となった。
グリーンスミスは、土曜日最初のステージでフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1を高速で転倒させてしまった。グリーンスミスとコ・ドライバーのヨナス・アンダーソンに怪我はなかったが、車外に脱出するために、横転したマシンのフロントガラスを蹴破るしかなく、映像にはその模様が収められている。
この映像が公開された後、グリーンスミスは自身のツイッターに「この映像の件を明らかにするが、セーフティマーシャルがこれを撮影している間、僕らは3分以上も車内に閉じ込められていたのに、彼らは僕らがクルマから出るのを手助けしてくれることはなかった」と投稿した。
このアクシデントの後、FIAはグリーンスミスが適切なタイミングで援助を受けていなかったことを認めた。アクシデント時、グリーンスミスのプーマ・ハイブリッド・ラリー1は接触しても問題ないことを示す緑のライトが点灯されていたが、マーシャルは感電を恐れて援助をためらったとみられている。
グリーンスミスはこの日をデイリタイアした後、日曜日に再スタート。総合順位は、チームメイトのアドリアン・フルモーのひとつ後ろの15位に留まったが、パワーステージでは4番手タイムをマークして、自身初めてのパワーステージポイントを獲得した。
(Graham Lister)
To clarify this video we had been trapped inside the car for over 3 minutes whilst safety marshals filmed & did not assist either myself & Jonas in exiting the car. https://t.co/wAQf0yugls
— Gus Greensmith (@GreensmithGus) June 25, 2022