現WRCチャンピオンのセバスチャン・オジエは、WRC第6戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)で、チームの目標達成に貢献する役割を果たした。
今季はトヨタGRヤリス・ラリー1でスポット参戦のプログラムを組んでいるオジエは、昨年のサファリを制していたが、今回のサファリでは金曜日にパンクを喫したことでイベント連覇の望みが断たれた。その後は、GRヤリス・ラリー1のトップ4独占の達成を支えることに徹した。
10年近くもトップドライバーとして活躍を続けてきたオジエが、チームの最後尾をキープする姿は違和感があったかもしれない。しかし、オジエは自分の役目を全うし、トヨタのチームボスが掲げたターゲットを完璧に達成できたと納得している。
「ラリーに参戦する時はいつでも、自分自身楽しみながら、上位を争いたいと思っている」とオジエは語っている。しかし今回は、あのパンク以降は優勝もポディウムも狙える現実的なチャンスは失っていた」
「掲げられた目標は100%達成できたと思う。特に日曜日だ。チームからのオーダーは一切なかったが、日曜日の朝、“みんなのことは信じている。だから、必ず戻ってきてほしい”という言葉はあった。自分たちにとっても、それが一番の目標だった。ハードにプッシュしすぎたりせず、安全圏内でのペースを維持していた」
「このラリーを、トヨタが素晴らしいパフォーマンスを見せた一戦として思い出に残したい」とオジエ。
「シーズンで最も過酷なチャレンジであるこのサファリで、4台すべてが上位を独占するといのは、本当に素晴らしい成果。だから、心からみんなを誇らしく思う。チームは大いに賞賛されるに値する」