キミ・ライコネンの甥、17歳のユストゥス・ライコネンが8月4〜7日に開催されるWRC第8戦ラリーフィンランド(グラベル)でWRCデビューすることが決まった。同イベントとしては、史上最年少でのエントリーとなる。
元F1ドライバーでWRCの参戦経験も多いキミの兄を父に持つユストゥスは、WRCフィンランドがスタートする8月4日の時点で17歳4カ月25日。カート出身だが、2020年に初めてトヨタ・ヤリスでラリーに参戦した後、昨年はシーズンを通して戦った。今シーズンのフィンランド選手権では、選手権独自の1600ccマシンが対象となるクラス5でフォード・フィエスタをドライブ。第5戦を終えた時点でシリーズ5番手につけているほか、プジョー208 R2での参戦も経験している。
WRCフィンランドでは、ラリー4スペックのプジョー208をドライブするユストゥス。コ・ドライバーは、国内外での経験が豊富で現在はジュニアWRCに参戦するラウリ・ヨーナの相棒もでもあるミカエル・コルホネンが務める。
ラリーフィンランドのクラークオブザコース、カイ・タリキアイネンはユスタスについて「コ・ドライバーと一緒にペースノートの練習をたくさん積んできており、コルホネンの経験がユスタスにも役立っている」と語る。
「(フィンランド選手権クラス5の)マシンは性能はすべてイコール。このクラスには20台以上が参戦するが、彼は上位4分の1のところでの戦いに絡んでいる」
キミ・ライコネンは2009年に初めてラリーフィンランドに参戦。この時は、スーパー2000スペックのアバルト・グランデ・プントをドライブした。母国の初参戦はクラッシュに終わったが、その後、2回参戦を重ねており、2011年には総合9位でのフィニッシュを果たしている。
(Graham Lister)