WRCエストニア:ヒョンデのタナック、母国ラリーで今季2勝目を狙う – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCエストニア:ヒョンデのタナック、母国ラリーで今季2勝目を狙う

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第7戦ラリーエストニア(グラベル)でヒョンデは、選手権争いの巻き返しを図る。

前戦WRCサファリでは、マニュファクチャラーズ選手権でのライバル、トヨタ勢にトップ4独占を許す結果となったヒョンデ。WRCエストニアでは、この国で初めてWRCが開催された2020年に勝利を飾ったほか2021年もダブルポディウムを達成しており、今年もその再現を目指す。チームは、今戦が母国ラリーとなるオィット・タナック、ティエリー・ヌービル、若手のオリバー・ソルベルグの3人を、ヒョンデi20 Nラリー1のドライバーに起用。ソルベルグは、トップカテゴリーのマシンでの参戦は初めてだが、WRCエストニアには過去2回、WRC3で勝利を飾っている。

現在、ドライバーズ選手権では2番手につけているヌービルは、昨年のWRCエストニアでポディウムに上がっている。
「ラリーエストニアはカレンダー屈指の高速イベントで、オィットの母国ラリーでもあるので、いい走りを見せて好結果を収めたいと思っている一戦だ。個人的にも、とても楽しめている」とヌービル。
「最初のシーズンは難しさもあったが、道に慣れてくると好きになり始める。速度域が非常に高いので、コンディションや道のことを理解していることが役に立つ。セッティングという面ではラリーフィンランドととても似ていて、どちらも高速の道で基本的に平坦。エストニアの路面はフィンランドよりも少しソフトなので、2ループ目は轍が深くなるし、ジャンプも実はフィンランドより大きくて速い。2021年はポディウムフィニッシュができたので、今年も同じような結果を収めたい」

母国で初めてWRCとして開催された2020年にWRCエストニアで勝利を飾っているタナックは、6月のサルディニアで今季初優勝をマークしており、グラベルでのマシンのポテンシャルの高さを活かして今季2勝目を狙う。

「ラリーエストニアは、いつも素晴らしいイベント。今季初めて、スムーズで速度域の高い道を走ることになるので、楽しくなることを期待しているが、マシンが出せるパフォーマンスと速さを引き出せるようにしなくてはならない」とタナック。
「ビッグチャレンジになるし、最初から全力で攻めていかなくてはならない。自分にとって最高なのは、移動の距離がないこと! 母国のラリーに参戦することでうれしいのは、素晴らしいファンが身近にいることだ。でも、余計なプレッシャーは感じていないし、できる限り多くのポイントを獲得したい。ベストを尽くして、トップポジションでフィニッシュできるよう全力を尽くす」

Hyundai Motorsport GmbH

WRCエストニアでは、WRC3で優勝をマークしているソルベルグも、ラリー1マシンでの初めてのポディウムフィニッシュを狙う。
「ラリーエストニアは、1年で一番楽しみにしているイベント。何度も参戦したことのあるラリーのひとつだし、過去に2回部門優勝を飾っている」とソルベルグ。
「ポディウム争いに絡んでいきたいし、これが個人的な目標。すごくトリッキーなイベントで、ジャンプが多い。超高速で、トップカテゴリーのマシンで参戦するのは初めてなので、これまでとは違うチャレンジになる。エストニアは何度も走っているので、自分にとって第2の母国のような気持ちだから、道にも慣れている。2ループ目は轍が深くなるので、ドライビングがしやすくてトラクションが得られるマシンにしなくてはならない。でも一番は、しっかり踏み続けることだよ!」



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