8月27-29日にかけてチェコのズリンで開催されたIRC第9戦バルムラリーは、フレディ・ロイクス(シュコダ)がマデイラに続き連勝、シーズン3勝目を挙げた。2位はユホ・ハンニネン(シュコダ)、3位は今シーズン初得点となるパベル・バロウセク(シュコダ)。
金曜夜の市街地スーパーSSで幕を開けたラリーは、土曜日のSS9を終えた段階で地元チェコのヤン・コペッキーがトップ。2番手のロイクスに28.2秒の差をつけて母国勝利を目指す。一方、左ハンドル仕様の三菱ランサーエボリューションIXで参戦した奴田原文雄は27位。
8つのSSで争われる最終日、トップのコペッキーはフィニッシュまで残り3SSというSS14でスピンを喫しコースアウト。代わってトップに立ったブライアン・ブフィエ(プジョー)だが、SS16でリヤサスペンションにダメージ、ロイクスに逆転を許してしまう。両者3.8秒差で臨んだ最終SSは、ブフィエのウォーターパイプ抜けであっさりとロイクスに軍配が挙がった。
これでロイクスはポイントランキングでブルーノ・マガラエスに並ぶ3番手(30点)に浮上。ユホ・ハンニネンが6点を加算し、ランキングトップの56点。ヤン・コペッキー(47点)に9点差をつけた。
奴田原文雄は前日より順位を上げ総合24位(グループN7位)でラリーを終えている。