WRC開催3回目にして初めて、有観客での開催を実現させた先週のWRC第7戦ラリーエストニア(グラベル)を、WRCのトップドライバーが賞賛している。
今回のWRCエストニアは、WRC初開催の2020年、翌2021年は、サービスパークにスタートとフィニッシュのランプを設置したが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための制限が緩和されたことで、初めて本拠地タルトゥの中心地でセレモニアルスタートを行った。
地元エストニアのヒーロー、オィット・タナックは「素晴らしい。またファンが戻ってきてくれたのを見るのは、うれしいよ。このラリーがあるべき姿だし、少しずつ以前の形に戻りつつある」と語った。
「ロックスターなみ」とも呼ばれる人気についてタナックは苦笑したが、実際、情熱的なエストニアのファンからの応援は相当のものだった。エストニア2度目の勝利を目指したタナックだったが、トヨタのカッレ・ロバンペラに快勝を許してしまった。
そのロバンペラは「たくさんのファンが集まってくれたので、このラリーが本当に特別なものになった。みんなの姿を見ることができてうれしいし、もちろん道もすごくよかった。昨年からの取り組みがうまくいったようだね」
ロバンペラのチームメイト、エサペッカ・ラッピも同意見で「間違いなく一番クールなイベントのひとつだね。ステージにもたくさんの人が出かけてくれて、どのドライバーのことも応援してくれる。これは素晴らしいよ。そして、セレモニアルスタートやフィニッシュも、かけがえのない経験になった」