8月7日にフィニッシュを迎えたWRC第8戦ラリーフィンランド(グラベル)でWRC2最上位フィニッシュを飾ったテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)は、イベント後の車検でフロントバンパーの重量不足が判明、失格となった。
28歳のスニネンは、母国ラリーで今季初勝利を決めたところだったが、車検の後の聴聞を経て失格裁定が下された。審査委員会によれば、イベント後の車検で行われた計測でのフロントバンパーの重量は3931gだったという。ホモロゲーションで認められる最低重量は4510gとなっており、それを下回ったことになる。
スニネンのチームマネージャー、パブロ・マルコスと、ヒョンデ・モータースポーツのカスタマーレーシングマネージャー、アンドレア・キソッティは両者とも、このパーツが重量不足であったことに同意した。説明によれば、このフロントバンパーはヒョンデ・モータースポーツが製作したオリジナルのパーツではなくコピー品で、テストの間、オリジナルのバンパーの代わりとして使用されていたものだったという。
このパーツは、所属チームであり、ヒョンデ・モータースポーツに代わってスニネン車のプリペアを担当したレッド・グレイのミスにより装着されたものだという。スニネンが失格になったことで、7.7秒差の2番手タイムでフィニッシュしていたエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が繰り上げ優勝し、母国ラリーで最大ポイントを獲得した。またイーゴン・カール(フォルクスワーゲン・ポロGTI ラリー2)、ヘイデン・パッドン(i20 Nラリー2)がそれぞれ2位、3位となった。