世界ラリークロス選手権は、フル電動のマシン規定を導入する新シーズンがスウェーデンのヘルで開幕。8月13日はフリープラクティスに続いて、今季から導入された予選のヒート1のスタート順を決めるスーパーポール(1ラップ)、予選のヒート1、ヒート2の走行が行われた。
フル電動マシンでの初めての競技走行となったスーパーポールでは、昨年王者のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)がトップタイムをマーク。クリストファーソンはヒート1でもトップに立ったが、ヒート2では昨年最終戦までクリストファーソンとタイトルを争い同ポイントながらタイトルを逃したティミー・ハンセン(プジョー208 RX1e)がレース2で直接対決。これを制したハンセンが、総合タイムで上まわり中間リザルトでトップに立った。
「今日はとてもいい1日になった」と、ヒート2ではクリストファーソンからの猛追を退けてのトップタイムを勝ち獲ったハンセンは語る。
「もちろん、予選ヒートではポイントは与えられないし、長いシーズンの初日なので、まだまだ学ぶべきことはたくさんあるが、マシンの動きにはほぼ満足。信頼性があり、いい感じだ。それに、コースに出るたびに速くなっている」
3番手に続いたのは、ティミーの弟、ケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)。CEディーラーチームのニクラス・グロンホルムは、フォルクスワーゲン、プジョー勢と張り合う速さを出すのに苦戦し、4番手で追っている。
14日はウォームアップに続いて予選のヒート3を行った後、同じく今季から導入されるプログレッションレースを実施。予選各ヒートのトップタイムをマークしたドライバーがグリッドを選択する。その後、セミファイナルを2レースにわけて走行。各レースのトップ2に加え、両レースを合わせての3番手の5人がファイナルに進出する。
世界RXは今季から、各レースの出走は最大5台となっており、各レースは5ラップで争われる。
世界RXヘル 中間リザルト
1 T.ハンセン(プジョー208 RX1e)
2 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)
3 K.ハンセン(プジョー208 RX1e)
4 N.グロンホルム(PWR RX1e)
5 O.C.ベイビー(フォルクスワーゲンRX1e)
6 R.ミュニッヒ(セアト・イビザRX1e)
7 G.ベルグストローム(フォルクスワーゲンRX1e)
8 K.アンダーソン(PWR RX1e)