WRC第9戦イープル・ラリーベルギー(ターマック)、全車がフォード・フィエスタ・ラリー3での争いとなっているWRC3は、ヤン・チェルニーがスタートからフィニッシュまでリードを守り続けての完全優勝を果たした。
チェコ出身のチェルニーは、今回のベルギーに設定された全20SS中、19本をベストタイムで並べ、最終的にゾルタン・ラズロに10分半以上の大差をつけての圧勝を飾った。今回、最大ポイント25を獲得したチェルニーは、これで選手権争いでは首位に立つサミ・パヤリに1ポイント差まで迫り、今回は参戦していないフィンランドのラウリ・ヨーナと同ポイントの2番手に浮上した。
「今回は、とにかくラリーを走り切るしかないと分かっていた。限界まで攻めている時は100%ドライビングに集中できるから、格段にラクだ」と語るチェルニーだが、最大ポイント獲得のためには不必要なリスクを負わなかったことも強調した。
エンリコ・ブラゾッリは金曜日と土曜日のトラブルに見舞われたが、いずれも再スタート。土曜日にはステージウイン1本をマークして、1時間以上の遅れを喫しながらもポディウムに上がっている。
WRCベルギー WRC3最終結果
1 J.チェルニー(フォード・フィエスタ・ラリー3) 2:53:14.2
2 Z.ラズロ(フォード・フィエスタ・ラリー3) +10:41.8
3 E.ブラゾッリ(フォード・フィエスタ・ラリー3) +1:52:46.9