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ERCチェコ:ヤン・コペッキーが首位発進、新王者のエフレン・ラレーナはクラッシュ

©@World / Red Bull Content Pool

ERC第7戦チェコラリー・ズリン(ターマック)は、8月26日に開幕。この日にズリン市街地に設定された9.57kmのスーパーSSを走行した後、27日には3SSを2ループする6SSを走行した。この日を終えて地元チェコの最強豪、ヤン・コペッキー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が30秒以上の大差を築いての首位に立っている。

土曜日はコンディションとグリップが次々に変わる危険なコンディションの中、コペッキーがライバルを置き去りにして圧巻の強さを見せつけた。金曜日のスーパーSSをベストタイムで発進したコペッキーだったが、土曜日の朝はミディアムコンパウンドのスリックタイヤを選択したが、最初のステージではウエットタイヤ勢に9.7秒遅れのタイムに沈み、総合3番手に後退する。しかし、続く24.32kmのSS3で、18.4秒差をつけてのベストタイムをたたき出したコペッキーは、この日は計3本のステージウインをマークして、ラリーズリン10回目の優勝をかけて、土曜日を首位で折り返した。

「くだらないミスはしたくないので、確かに少しはペースをコントロールしていた」とコペッキー。
「2ループめは、午前よりもひどくなっているセクションもあった。3速、4速でアンダーステアが出ることもあった」とこの日の難しさを語った。

2番手につけたのはフォード・フィエスタ・ラリー2のエリック・カイス。トップ6で唯一、シュコダ以外のマシンを駆る23歳のカイスは、波乱の滑り出しとなったが、日中サービスでセッティングを調整すると自信をつかみ、SS6ではステージウインもマークした。

@World / Red Bull Content Pool

3番手は、カイスに13.6秒遅れでフィリップ・マレス。午前のループではスピン1回、ワイドに膨らむこと2回と同じく波乱の滑り出しとなったが、日中サービスでチームが奮闘してマシンを調整した後は、流れをつかんだ。

@World / Red Bull Content Pool

その9.5秒差につけるのは、サイモン・ワグナー。水が乗るコンディションをスリックタイヤで走行していたワグナーもスピンを喫し、自信がつかめない時間も続いた。それでも、6番手のノルベルト・ヘルチグには2分以上の差をつけている。

一方、このズリンのスタートを前に今季のERCタイトル獲得が確定したエフレン・ラレーナだったが、このラリーではSS2でまさかのクラッシュ。ラレーナとコ・ドライバーのサラ・フェルナンデスは検査のために病院に搬送された。

@World / Red Bull Content Pool

このステージでは、トム・クリステンソン(ヒョンデi20 N ラリー2)も滑って木にヒット。エストニアのケン・トーン(フィエスタ・ラリー2)はSS3で転倒を喫している。

競技最終日となるレグ2は、3SSを2ループする95.88kmが設定。パワーステージには、この日の最長ステージ、Pindula(19.54km)の2回目が指定されている。

ERCズリン 暫定結果(レグ1終了時点)
1 J.コペッキー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 1:04:06.9
2 E.カイス(フォード・フィエスタ・ラリー2) +34.6
3 F.マレス (シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +48.2
4 S.ワグナー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +57.7
5 N.ヘルチグ (シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:02.9
6 S.カンペデッリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:08.8



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