WRCアクロポリス:Mスポーツ・フォードから参戦のセバスチャン・ローブは過去3勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCアクロポリス:Mスポーツ・フォードから参戦のセバスチャン・ローブは過去3勝

©M-SPORT

今週開催されるWRC第10戦アクロポリス・ラリーギリシャ(9月8〜11日、グラベル)に、Mスポーツ・フォードはセバスチャン・ローブを加えた5台のフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1を走らせる。

アクロポリスでは過去3回勝利をマークしているローブ。開幕戦モンテカルロでの優勝を含め今季4度目のラリー1マシンでの参戦となるが、ローブのギリシャでの経験は、チームにとっても有益なものになると期待される。WRC屈指の極悪路で知られるアクロポリスだが、2012年にはSS4からリードを譲らず、6本のステージウインをもぎ取って優勝という圧倒的な強さも見せつけている。

「ギリシャはいいラリーで、いつも楽しんでいた。自分が知っているのとは今では違ったイベントになっているが、ラフさはかなり少なくなっている感じだね!」とローブ。
「以前と同じステージも少しはあるが、ほとんどはゼロからのスタートとなる。ラクなイベントではないが、ドライブするのが素晴らしいので楽しみにしている。ベストを尽くし、できる限りの準備を整えて、とにかくケニアやポルトガルの時のようにいいリズムをつかめるようにしたい。できれば、あの時よりもミスやトラブルなくいい走りができたらいいね。それが目標だ」

「テストは順調に進んだし、マシンのフィーリングは正しい方向でかなりよかった。サスペンション、デファレンシャル、ハイブリッドのセッティングを試してみたが、どれもかなり順調のようだった。テスト終えて満足しているし、マシンの動きもよくすべてOK。ラリーの準備は整っているよ」

M-SPORT

クレイグ・ブリーンは、ERCとして開催された2014年にアクロポリスラリーで優勝、翌年もポディウムに上がっている。今季はグラベルラリーで好走を見せておりサルディニアではポディウムにも上がっていることから、ギリシャでも好ペースを披露したいところだ。
「ギリシャのラリーに出るのは久しぶりだが、また走れるのはうれしい。昨年はレッキに参加したが、競技に参戦したのは2015年が最後だ」とブリーン。
「ギリシャにはいい思い出があり、2014年は国際格式ラリーでの初めての優勝を飾り、自分のキャリアの中でも大きな足がかりのひとつとなった。また、あの地に行くことを楽しみたい。難しいラリーとなりそうで、1回しか使わないステージもある。レッキが長くなるので一週間を通してチャレンジングになるが、楽しみにしている。テストは順調でマシンのフィーリングはよかったので、勢いを取り戻していいリザルトを持ち帰りたい」

ガス・グリーンスミスは2度目のギリシャ参戦。昨年は、好タイムもマークして総合5位でのフィニッシュを果たしている。
「ギリシャは、選手権の中でもレジェンドイベントのひとつで、昨年参戦した時は本当に楽しめた」とグリーンスミス。
「総合5位といい結果が出せたので、今回もトップ5に入れたら最高。それが目標だ。ギリシャがどれほど道がラフで、流れが狂ってしまいかねないことがたくさんあるというのは承知しているが、チームは強いマシンを作ってくれたので僕らを後押ししてくれるはずだ!」

ピエール・ルイ・ルーベは、8月のフィンランド以来の参戦。今季は持ち前の集中力とペースを披露しており、サルディニアではポディウム目前にまで迫っている。
「ギリシャに行けることがとてもうれしい。アメージングな国だし素晴らしいラリーだ」とルーベ。
「自分たちの出走順や、ポルトガル、サルディニアで見せたペースを考えれば、いい戦いができると思う。いい戦いをするためのものはすべて揃っていると思うので、このラリーでは全開でのプッシュを挑む。マシンの動きは素晴らしいしテストの内容はポジティブだったので、これまで以上にマシンも扱いやすい感触。ポテンシャルはあると思うので、どうなるか楽しみだ」

また、6月のサファリでラリー1マシンデビューを果たしたジョルダン・セルデリディスも、母国ラリーとなる今回、再びプーマ・ハイブリッド・ラリー1のステアリングを握る。一方、アドリアン・フルモーは既報どおり、前戦ベルギーでのクラッシュによるマシン修復が間に合わないため、今回は参戦を見送る。



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