世界RXモンタレグレ・2:ニクラス・グロンホルムが王者の連勝をストップ – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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世界RXモンタレグレ・2:ニクラス・グロンホルムが王者の連勝をストップ

©@World / Red Bull Content Pool

世界ラリークロス選手権は9月18日、ポルトガルのモンタレグレでダブルヘッダーの2戦目となる今季第5戦のファイナルが行われ、コンストラクション・イクイップメント(CE)ディーラーチームのニクラス・グロンホルム(PWR RX1e)が今季初優勝。ここまでの4戦をすべて制してきた2021年王者のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)の連勝を止めた。さらに、クララ・アンダーソンが3位でフィニッシュし、CEディーラーチームはダブルポディウムを達成した。

クリストファーソンはこの日も、中間リザルトでトップに立つなど揺るぎない強さを見せた。プログレッションレースでは、ケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)との激戦の末にトップタイムを許したが、セミファイナルのレース2では再びトップに立った。

しかしファイナルでは、スタートでティミー・ハンセン(208 RX1e)にパスを許すと、チャンスをうかがいながら2周目を迎える。第1コーナーでやや遅れながらイン側に飛び込んだが、その際にハンセンに接触。ハンセンはグラベルに押し出されてしまった。

クリストファーソンがそのまま首位をキープする一方で、猛烈な勢いで追い上げてきたのがグロンホルム。早めにジョーカーラップに入る戦略を採ったことが功を奏し、クリストファーソンを追いつめる形勢に持ち込んだ。クリストファーソンは最終2周目でジョーカーに入り、グロンホルムをわずかに先行してメインコースに戻ったが、そこからグロンホルムの猛チャージを受けることに。クリストファーソンは何とか逃げ切りトップでフィニッシュしたものの、ハンセンへの接触に対して10秒のペナルティが与えられた結果、グロンホルムが表彰台の頂点に上がることになった。グロンホルムは、昨年のモンタレグレでも優勝を飾っている。

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

前日はまったく見せ場のなかったCEディーラーチーム勢だったが、この日のグロンホルムはプログレッションレースで好ペースを披露すると、セミファイナルでは、ケビン・ハンセンがサスペンションの破損に見舞われるなか、グリッド5番手からトップフィニッシュを果たしている。

「もちろん、理想の勝ち方ではなく、少しほろ苦さも感じる」と語るグロンホルムは現在26歳。今回の勝利が7度目の世界RX優勝となった。
「開幕からの4戦は苦戦したが、今日は少し流れがよくなり、やっと結果につながった。プログレッションレースからはマシンのフィーリングがよくなり、ファイナルでは戦略がうまくいけばポディウムを狙えるという自信があった。終盤に向けていくつかミスをしたが、それがなければヨハンをかわせたと思う。CEディーラーチームとパートナーのみなさんにとって、チームの2台がそろってトップ3に入ったのは素晴らしいこと。ここまで厳しいシーズンになっていたが、ようやく流れに乗ったと思うので、この勢いを続けていきたいね」

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

クリストファーソンのチームメイト、オーレ・クリスチャン・ベイビーは、前日に続いて2位でフィニッシュ。今季はここまでの5戦で3回目のポディウムとなった。週末を通して見事なペースとレース運びを見せたアンダーソンが、ついに3位フィニッシュ。22歳のアンダーソンは、CEディーラーチームにダブルポディウムをもたらしただけでなく、女性ドライバーとしては初めて、世界RXのポディウムに上がり歴史に名を刻んだ。ティミー・ハンセンは、今回は4位に終わるという悔しい結果に終わり、ドライバーズ選手権でも、ベイビーに2番手浮上を許し、4ポイント差の3番手に後退した。

ALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツのレネ・ミュニッヒ(セアト・イビザRX1e)は、前日から走りが一気に改善。ファイナル進出まであと一歩のところまでに迫り、ライバルを脅かした。クリストファーソン・モータースポーツの若手、グスタフ・ベルグストロームは、プログレッションレースでグリッド到着が遅れ、競技を続けることができなかった。

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

世界RXモンタレグレ・2 ファイナル結果
1 N.グロンホルム(PWR RX1e) 3:37.355
2 O.C.ベイビー(フォルクスワーゲンRX1e) +2.853
3 K.アンダーソン(PWR RX1e) +4.412
4 T.ハンセン(プジョー208 RX1e) +4.821
5 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e) +9.241

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