10年ぶりにWRCカレンダーへの復帰を果たしたラリーニュージーランド。WRC2では、地元ニュージーランドのトップドライバー、ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)が快勝を収めて母国ファンを大いに喜ばせた。その一方で、大健闘を見せたのが、シュコダ・ファビアで参戦したシェーン・バン‐ギスベルゲンだ。
ニュージーランド出身、オーストラリアのスーパーカー選手権でタイトルを2回獲得しているレーシングドライバー、バン‐ギスベルゲンは、ラリーにはこれまでに4回しか参戦したことがなく、WRCイベントの参戦は今回のニュージーランドが初めて。しかし、ヨーロッパ外ラウンドということもあり、WRC2のレギュラー陣からのエントリーは少なかったとはいえ、トップ勢も苦戦するほどコンディションが不安定になる中、パッドン、WRC2でタイトル争いに挑んでいるカエタン・カエタノビッチに続く3位でのフィニッシュを果たし、ポディウムに上がってみせた。
「このリザルトは、ボーナスのようなもの」と初めてのWRCイベントを走り切ったバン‐ギスベルゲンは語った。
「この週末は、かなり壮大なものだった。天気が悪くてかなり難しくなったが、学ぶことばかりで改善されてもいったし、ペースノートも良くなっていった。ちょっと疲れたけど、いい気分だよ」
10月9日にはオーストラリアでバサースト1000の参戦を控えているバン‐ギスベルゲンだが、将来的に再びWRCに参戦する可能性を否定しなかった。
「スーパーカー選手権での仕事を愛しているので、それ以外でできるならやってみたいね。ニュージーランドの道は大好き。ここでもっとラリーをしてみたいし、フルシーズン戦うためのマシンが持てたら、かなりクール。来季のカレンダーが発行されたら、検討してみるよ」
(Graham Lister)