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世界RXスパ1:ヨハン・クリストファーソンが今季5勝目をマーク

©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

世界ラリークロス選手権は、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで今季3度目となるダブルヘッダーが開催された。10月8日は第6戦のファイナルが行われ、2021年チャンピオンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e)が今季5勝目をマークし、ドライバーズ選手権でのリードを広げた。

シングルラップで行われるスーパーポールではいつもどおりに強さを見せたクリストファーソンだったが、その後のセッションでは珍しくペースをつかむことができず、ヒート1とヒート2は3番手、2番手、セミファイナルも3番手での通過となった。

しかし、最も重要となるファイナルでは、グリッド4番手から絶妙なスタートを決めてみせた。ポールシッターのティミー・ハンセン(プジョー208 RX1e)の背後で、ニクラス・グロンホルム(PWR RX1e)とケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)が互いに牽制する中、第1コーナーで鮮やかにインをついた。最初のラディオンのヘアピンでは、クリストファーソンのプッシュに、ティミーがたまらずスピン。その結果、グロンホルムと接触してしまった。

これで5秒近くの大差をつけて悠々とチェッカーを受けたクリストファーソンは、キャリア32度目の世界RX勝利を飾った。
「トップで始まり、トップで終わった」とクリストファーソンは波乱の1日を振り返った。
「その間は、かなりトリッキーだった。ヒート1はスタートがあまり良くなく、そこからずっと後ろから追う形になった。ラップタイムが僅差だったので、ジョーカー戦略でもあまり差をつけることができなかった」

「ティミーのことは気の毒だった。ファイナルでは勝てる位置につけていたが、報われなかった。あの時点で、今日が自分の日となったが、もちろんほろ苦い。一番うれしいのは、グスタフが世界RXへの参戦を始めて、こんなに早い段階でポディウムに上がったこと。本当におめでとう」

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

ケビンはプログレッションレースを制した後、セミファイナルでもクリストファーソンを退けるなど速さを見せ、ファイナルも2位でフィニッシュした。そして、クリストファーソン・モータースポーツの若手、グスタフ・ベルグストローム(フォルクスワーゲンRX1e)が、世界RX参戦わずか6度目で3位に入り、ポディウムに上がった。

Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

@World / Red Bull Content Pool

グロンホルムは4番手タイムでフィニッシュしたが、ヘアピンでの接触により5秒のペナルティが与えられ、5位に順位を下げている。

9日は第7戦の競技が行われ、現地時間9時35分からスーパーポールのセッションが始まる。

世界RXスパ1 ファイナル結果
1 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲンRX1e) 2:45.670
2 K.ハンセン(プジョー208 RX1e) +4.837
3 G.ベルグストローム(フォルクスワーゲンRX1e) +5.757
4 T.ハンセン(プジョー208 RX1e) +8.546
5 N.グロンホルム(PWR RX1e) +12.091



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