WRCとERCは、ラリーニュージーランドとアゾレスラリー(ポルトガル)が2023年のカレンダーに含まれない見通しとなった。
ラリーニュージーランドは今季、10年ぶりのWRC復帰イベントを成功裏に終えたばかり。しかし、イベント主催者のトップは、2023年に再度開催されることはないだろうと認めており、2024年のカレンダー枠に望みを託す。WRCプロモーターの代表、ヨナ・シーベルも、その見通しが現実的であることを示唆している。
「主催者の尽力と、スポンサーやパートナーの方々の多大なご支援のもと、この努力を将来の復帰につなげるための戦略を模索したいと思う」とシーベルは語っている。
「そのためには、オークランドだけでなく中央政府からも明確なコミットが必要であり、我々もこの交渉に積極的に参加している」
ラリーニュージーランド主催者のボス、ピーター・ジョンストンは「今回の開催が成功に終わったことで、2024年のWRCカレンダーに復帰できるための強力な位置につけていると自信を持っている」と語った。
独自の取材によれば、2023年のWRCカレンダーは全14戦、うちヨーロッパ外イベントは5戦になると見られている。
一方、ERCは、今季からプロモーターを務めているWRCプロモーターが、会期を集中させたカレンダーを実現するために、アゾレスラリーは2023年のカレンダーに組み込まないことが伝えられており、その先行きも不透明となっている。
(Graham Lister)