今週開催されるWRC第12戦ラリースペイン(ターマック)に、Mスポーツ・フォードは、クレイグ・ブリーン、ガス・グリーンスミス、アドリアン・フルモーの3人をフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のドライバーとして起用する。また、ピエール‐ルイ・ルーベ、ジョルダン・セルデリディスもマニュファクチャラーズ選手権のポイント対象外でエントリーしており、チームは5台のラリー1マシンを走らせることになる。
エントリーする全員がラリーニュージーランド前に行ったテストに参加し、有意義な内容で終えたという。チームとしても経験豊富なイベントに向けて、自信を高めて好リザルト獲得に挑んでいく構えだ。
2018年以来のスペイン参戦に臨むブリーン。今回のスペインが、ポール・ネイグルと組んでの最後の参戦となる。
「スペインはここ数年参戦しておらず2018年に出たのが最後だが、好きなイベントだ。ラリーステージでサーキットレースをやっているような感じで、とてもスムーズなターマック。天気がよくなってドライになることを期待している。そうすれば、高いグリップと速さを楽しめるからね」とブリーン。
「ニュージーランドの前にテストを行ったが、とても順調でフィーリングもよかったので、シェイクダウンでも手応えをつかんで好リザルトを狙いたい。今季の残り2戦はターマックなので、ここまでの悪い流れを変えていきたい」
グリーンスミスは「スペインはレースのようなコースのイベントで、道がすごくスムーズ。プーマとの相性もいいと思う」と期待を高める。
「テストは順調だったし、ほんの少しだけ変更を行ったら、最初の走行から素晴らしいフィーリングだったので楽しみにしている」
ベルギー以来の参戦となるフルモーは「またマシンに戻れることが本当にうれしいし、素晴らしいラリー。とてもリズムに乗れるステージもあるので、WRCでまた戦えるのがハッピー」と語る。
「テストはとても良かったので、このマシンでスペインを走れることがすごくうれしいし、その時間を楽しみながらチームのためにもいいリザルトを収めたい」
ルーベはアクロポリス以来の参戦。
「スペインを楽しみにしている。一年を通して感じてきたようなマシンへの自信を持って臨めることを期待している。テストの後はマシンへの自信がすごく高まっているので、スペインのターマックでもいいパフォーマンスが出せると確信している。今年、このマシンで参戦するのはこれが最後になるので、いい形でシーズンを終えたい」と語っている。