ここ近年、スペインのグラベル選手権では様々なプロトタイプマシンが登場するようになってきている。そして今年、もっとも注目すべきマシンが、この『三菱コルト・エボ』だ。
レッドブルカラーを纏うこのマシンの主は、かつて三菱でパジェロでダカールを走り、現在はX-Raidチームのドライバーを務めるナニ・ロマだ。マシン製作はスペイン・バルセロナ近郊に本拠を置くPCRスポーツ。PCRスポーツは車椅子のドライバー、アルベルト・ロベイラのアバルト・グランデプントS2000(ハンドドライブ仕様)のプリペアもしている。
第3戦ギフエロでロマはランサーエボリューションXに乗るベニート・グエラやフォード・フォーカスWRCのチェビー・ポンスを下してシーズン初勝利。これでロマはランキング3位につけている。
欧州で販売されている三菱コルト(いわゆるエボ顔コルト)をベースに、一部アバルト・グランデプントのパーツも流用して製作されているようなこのマシン、残念ながら詳細なスペックは公表されてはいない。テスト動画を見る限りではエボXの4B11もしくはエボIXの4G63エンジン(および駆動系)を盛り込んだものではないかと予想される。詳細が分かり次第改めてニュース等でお伝えする予定。
スペイン・グラベル選手権第3戦ギフエロ 上位リザルト
1 N.ロマ/J.バラベス(三菱コルト・エボ) 44’36″9
2 B.グエラ/D.キュー(三菱ランサーエボリューションX) +0’04″5
3 X.ポンス/A.ハロ(フォード・フォーカスRS WRC) +0’29″0
↓ロマのテスト動画はこちら