ヒョンデのティエリー・ヌービルは、今月日本で開催されるWRC最終戦ラリージャパン(ターマック)では、トヨタの母国ラリーで優勝争いに挑めると期待しているようだ。
前戦のラリースペイン(ターマック)では、優勝したトヨタのセバスチャン・オジエに16.4秒差の2位でのフィニッシュとなったヌービルは、このイベントでの評価については警戒しているものの、11月10〜13日に開催されるフォーラムエイト・ラリージャパンでは、ヒョンデi20 N ラリー1が、トヨタGRヤリス・ラリー1と十分に戦えるという見通しを示した。
ヌービルは、サロウ拠点のラリーでは全体的にスイートスポットを見つけることに苦戦していたことを自認しており、アンダーステアで苦しむステージがあったほか、ダーティなセクションでは自信が不足していた。
「自分よりも強い人がいることを受け入れなくてはならない時もある」とヌービル。
「(スペインでは)セバスチャン・オジエは自分たちも強かった。タイム的には大きな差はなかったので、その差を詰めるために変化を続けなくてはならない。マシンがよくなったとは言わないが、悪くはなっていないと思う。今の目標は、これまで得た情報を次のジャパンに活かすこと。彼らの母国でトヨタに勝ちたい」
チーム副代表のジュリアン・モンセもスペイン後、i20 Nラリー1のパフォーマンスについては同様に前向きに捉えていた。オィット・タナックが4位、サードカーをドライブしたダニ・ソルドは5位でフィニッシュしている。
「ティエリーの2位をはじめ、トップ3に3台が入ったのだから悪くないリザルトだ」とモンセ。
「優勝争いをするためのペースがほんの少し足りなかったので、そこは少し悔しいが、マシンを常に改良させられることを自分たちは分かっている。これは、継続的な改良の過程なんだ。日本のことはよく知らないが、あそこで勝ちたいという気持ちだけはハッキリしている」