WRCジャパン：ラリージャパンには計17台が参戦。Rally2車両についておさらい

11月12日（土）、トヨタがついにGRヤリスRally2のプロトタイプを岡崎SSSでお披露目する。世界中のプライベーターに販売されるRally2車両とはどのようなものなのか、簡単におさらいしてみよう。

ラリージャパンでは17台のRally2（旧R5車両）が参戦する予定。車種はシュコダ・ファビア、シトロエンC3、フォード・フィエスタ、ヒョンデi20 N、フォルクスワーゲン・ポロGTIと、Rally2をリリースしている多くのメーカーの顔ぶれがそろう。

Rally2は旧R5規定を引き継ぎ、FIAが示すラリーカーのピラミッドでRally1の次に位置するクルマだ。主な仕様としては、パワーユニットは最大1620cc、ターボチャージャー付きのエンジンで、気筒数は最大4とされている。直径32mmの吸気リストリクターを装着し、出力は約285馬力に規制される。トランスミッションは5速シーケンシャルギヤボックス。センターデフのない4WDで、前後に機械式デファレンシャルを装着する。規定最低重量は1230kg。ベース車両は過去12カ月間に少なくとも2500台が製造されたクルマという規定がある。パワーウエイトレシオは4.2kg/hpとなっている。また参戦しやすくするためにカテゴリーで最大価格が決められている点も特徴といえる。

なお、販売台数のトップを誇るのは、カスタマープログラムに力を入れているシュコダ。リリースによれば2016年以降、ファビア・ラリー2とそのアップグレードバージョンであるラリー2 evoは400台以上が納車されているという。

現在、トヨタGRヤリス・ラリー2に関する詳細はほとんど明らかになっていないが、オーストラリアラリー選手権に出場しているGRヤリスAP4に搭載されているエンジンはドイツのトヨタ・ガズーレーシング・ヨーロッパ（TGR-E）が開発に関与しており、今回トヨタがリリースするRally2車両のエンジンには、そのデータが色濃く反映されたものとなりそうだ。