ラリージャパン2022の開幕を直前に控え、レッキを終えた勝田貴元がいよいよ迎えるホームラリーへの意気込みとステージの印象などを語った。
「ステージは特徴的な日本の道という感じで、ヨーロッパとはだいぶ違いますね。まずは道幅が狭い。インカットできる場所は皆無ではないですが、ほとんど路肩には側溝があるところが多いのでそこにホイールを落としてしまうとパンクする危険も高い。日本特有の道に合わせた走り方をする必要があると思っています。3年前のセントラルほど気温が低くないし、ステージ距離や1セクションの距離が長いので、タイヤは基本的にはハードがメインになると思います。
ただ、まったく新しいラリーですし、どういう展開になるかはまったく読めません。金曜日が山場かと最初は思っていたんですが、土曜日のひとつ目のステージもかなり特殊なセクションがあったり、日曜日になってもまだまだ戦いは終わらない感じです。特にタイヤ選択が朝しかできない日曜日は、雨が予想されているので余計に難しい。タイヤ選択とコンディション変化によっては、大損することもあり得ます。自分としては最初から今できるすべてを出し切りたいと思っていますが、(最初のロングステージである)SS2から何があってもおかしくないし、日曜日に何かが起きる可能性もあるので、全開では行くんですがどこかで我慢するところが出てくるかもしれません」
帰国して、3年前のプレイベント、セントラルラリー出場時とは比較にならないほどのラリーへの注目度の高さを実感しているという勝田だが、それほど大きなプレッシャーは感じていないようだ。
「(地元戦で)プレッシャーがあろうがなかろうが、やることは自分のベストを尽くすだけ。ほんとシンプルだと思う。下手に『この結果を出さなきゃいけない』となっちゃうと、どうしても空回りしたり思いどおりにいかなかった時に焦っちゃったりするものですが、そうならないように今はしっかり自分自身をコントロールはできていると思います」