WRC最終戦ラリージャパン、ラリー初日に行われたSS1はWRC2の新井敏弘/田中直哉のアクシデントによりキャンセルとなったナショナルクラスは、仕切り直しとなった競技2日目の11月11日も前走者によるアクシデントの影響を大きく受ける1日となった。
早朝7時2分に先頭車がスタートするSS2 Isegami’s Tunnel 1(23.29km)は、ヒョンデのダニエル・ソルドの車両が炎上したために9番手スタート以降がキャンセルとなり、続くSS3 Inabu Dam 1(19.38km)は、SS2で起きた火災により発生したスケジュールの遅延を受けてキャンセル。SS4 Shitara Town R1(8.58km)はステージの安全上の理由からキャンセル、サービスを挟んだSS5 segami’s Tunnel 2は、トンネル内のダストが激しいためにSS走行距離を23.29kmから14.33kmに短縮、SS7 Shitara Town R2は安全上の理由によりキャンセル。結局、この日のナショナルクラスは、2本のSSを走行するのみとなった。
ナショナルクラスにとって実質的なオープニングとなったSS5は、勝田範彦/木村裕介のトヨタGRヤリスが、2番手タイムの柳澤宏至/保井隆宏のGRヤリスに34秒差をつけるベストタイムをマーク。続くSS6でもステージウインを奪い、2本のSSだけで2番手以下を1分以上引き離す速さをみせた。
2日目を終えて「楽しんでますよ」と勝田。「もう少しペースを上げたいんですけど、予想外なアクデントが起きやすいステージが多いので、明日もそのあたりは気をつけて走りたいと思います」と気を引き締めた。
2番手の柳澤は「ラリー1が走った後だと、普段僕らが使わないような部分まで使って走っているので、路面の荒れ方が予想以上でビックリしています。今日の2本は安全マージンを取りすぎてしまったような感じですね。でも先がまだ長いので、今回は大事に行こうと思っています」と、慎重な構えで明日の競技3日目を迎える。
また、山本悠太/立久井和子(トヨタ86)が、SS5で2本のパンクに見舞われ、SS6は左リヤタイヤがパンクしたままの走行を強いられたが、SS7までを終えてナショナルクラスのなかでは2WDトップとなる4番手につけている。
WRCラリージャパン ナショナルクラス SS7後暫定結果
1.勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス) 1:01:47.3
2.柳澤宏至/_保井隆宏(トヨタGRヤリス) 1:02:58.5
3.佐々木康行/中嶋杏里(トヨタGRヤリス) 1:05:32.5
4.山本悠太/立久井和子(トヨタ86) 1:09:35.8
5.相原泰祐/萩野司(ダイハツ・コペン) 1:10:53.0