WRCラリージャパン、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。前日序盤にパンクに見舞われ一時は33番手まで後退していたトヨタのセバスチャン・オジエ。この日も波乱の連続となるなか、5番手まで追い上げて貫録のスキルを見せつけた。
(カッコ内は順位の前日比)
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20 Nラリー1
■ティエリー・ヌービル/総合首位(↑)
「今日のターゲットはエルフィンと僅差に保ち、後続とギャップをキープすることだった。彼は午前のループが調子良く、自分たちはマシンのバランスが良くなることを模索していた。とにかく自分たちのリズムで走り、できる時にプッシュしていた。午後はタイヤチョイスが当たり、最終ステージはソフトを1本使い、リードを広げることができた。明日も難しい1日、どのイベントでも同じようにね。そして、さらに盛り上がる。優勝でシーズンを締めくくることができたら最高だね」
■オィット・タナック/総合3番手(↑)
「ポディウム圏内で1日を終えられたのは良かったが、まだ終わっていない。基本的にはクリーンな1日でトラブルはなく、すべて順調に進んだ。ペースはそれほど離されてはいないが、上位は自分たちもわずかに上まわっていた。SS10はちょっと状況が違って、ベストタイムをマークできたけどね。“レースっぽい”ステージだったから、マシンを少し固めにしたら、大きな改善につながった。明日はよりチャレンジングなステージで、さらにトリッキーになりそうだ。チームのためにいいリザルトを持ち帰るよう、全力を尽くすよ」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1
■エルフィン・エバンス/総合2番手(↓)
「午前は順調な滑り出しだった。マシンの動きはすべて良く、リードを広げることができた。でも、午後は思うようなパフォーマンスが出せなかった。トライはしていたが、同じフィーリングをつかんだりタイムを出すことに苦戦していた。今晩、その原因を探り、理解しなくてはならない。午前中が好調だっただけに、順位を落としてしまったのは残念。それでも、このラリー全体がそうであるように、まだタイム差は小さく、逆転できるだけの距離も残っている。予想どおり雨が降ったとしたら、複雑な1日になるだろう」
■セバスチャン・オジエ/総合5番手(↑)
「ポジティブな1日だった。1日をとおしてベストタイムをマークできたのはいいものだし、リズムも良かったので、車内での時間を楽しめた。この機会を最大限に活かすためにセットアップの作業に取り組み、このようなコンディションの路面ではどのようなセッティングをするべきか、いいアイデアが得られた。バンサンとの相性も良く、いい仕事をしてくれている。順位的には、残念ながらもう大きな争いをする位置にはいないが、トップ5にまで挽回したし、この速度域の中ではそれが精いっぱいだった。最終日は長い1日で雨も予想されているので、まだいろいろなことが起こるかもしれない」
■カッレ・ロバンペラ/総合11番手(↓)
「今日最初の1本から、いきなり少しトリッキーになってしまった。ペースノートに書いていなかったスリッパリーなブレーキングポイントで、少しワイドになってタイヤを破損してしまった。交換のために止まらなくてはならなかったので、この時点でポディウムを争うチャンスをうしなってしまった。午後はもっとポジティブになり、ペースを追求する必要はなかったが、マシンに新しいことを試したり、セッティングについて学ぶことに費やした。もう、争うものはなくなったので、とにかく色々なことを試している。明日は雨がどうなるか次第だが、ビッグチャレンジになりそうだ」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■ガス・グリーンスミス/総合6番手(=)
「SS11はパワステがオンになったりオフになったりしていて、 怪しい感じだ。 それほどコーナーの多くないラリーだと問題ないけど、コーナーが多いと良くないね」(SS11フィニッシュ後)
■クレイグ・ブリーン/総合26番手(↑)
「昨日のコースオフの後に、マシンを直してくれたチームには心から感謝している。今日最初のステージはスローパンクに見舞われたが、とにかく競技に戻れて良かった。いい1日だった。ミスなく、ドライビングとマシンは常に改善されていった。昨日のことでもう上位争いはできないので、全開でプッシュするのはとても大変だったが、快適なペースで走っているよ」