アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)のエントリー台数は28台。
開幕戦マレーシアで優勝を飾ったMRFタイヤの田口勝彦は、最新マシン、三菱ランサーエボリューションXで凱旋。チームメイトのガウラブ・ギルとともに地元・日本での勝利を狙う。
日本勢ではほかに、クスコ・レーシングの柳澤宏至がAPRC、炭山裕矢がアジアカップに、2年目のランサーエボリューションXで挑む。なお、今季PWRC参戦中の新井敏弘はスポット参戦ながらグループNクラスとしては優勝候補の筆頭だ。
最大の注目は、日本初上陸となるS2000マシン、プロトン・サトゥリア・ネオS2000だ。元スバルワークスのクリス・アトキンソンと、コリン・マクレーの弟であるアリスター・マクレーのふたりの名前がノミネートされている。2ℓNAエンジンが奏でる硬質で高音のサウンドと、ほぼWRカーと言われるサトゥリアの走りに注目が集まる。
アジアカップにはこのほか、ハセプロの代表取締役である長谷川智秀が参戦。マレーシアのムハンマド・ラフィク・ウダヤはAPRCとアジアカップの中で唯一のインプレッサユーザーだ。また、現在全日本ラリーに参戦している番場彬は、スズキ・スイフトスポーツのグループNマシンでAPRCに参戦する。
なお、俳優の哀川翔が2008年のラリージャパンと同じフォード・フィエスタSTでの参戦が決定。人気俳優のラリーへのチャレンジは話題を呼びそうだ。
一方、併催される全日本ラリー選手権(JRC)第3戦は全部で33台がエントリー。
スバル・インプレッサや三菱ランサーエボリューションで争われるJN4クラスは16台。開幕2連勝を飾った勝田範彦をはじめ、奴田原文雄、石田正史らのトップドライバー同士がぶつかり合う。
三菱ミラージュ、ホンダ・インテグラタイプR、トヨタ・セリカなどのFFマシンで争われるJN3クラスは9台。昨年のチャンピオン田中伸幸、開幕戦唐津のターマックを制した“痛車”の真貝知志、元チャンピオンの若槻幸治郎らの実力派による争いが繰り広げられる。
昨年までJN1.5クラスとして開催されていた、コンパクトカーがひしめくJN2クラスは、トヨタ・ヴィッツ、スズキ・スイフト、マツダ・デミオなど7台がエントリーしている。
ちなみに、ラリー北海道のウェブサイトで募集されていた公式キャラクターの愛称は「ラリホー」に決定した。ラリー会場など色々なところでラリー北海道を盛り上げてくれることだろう。
エントリーリストのダウンロードは以下のサイトから。
http://www.rally-hokkaido.com/jp/2010/05/post-47.html