この2年間、WRCのタイトルを独占してきたトヨタだが、GRヤリス・ラリー1 ハイブリッドの厳しいテストを続けている。
2022年、トヨタはWRCサルディニア、WRCギリシャでポディウムを逃していることから、チームのテクニカルディレクター、トム・ファウラーは2023年に向けて、暑く、より摩耗の激しいグラベルラリーでのマシン開発に注力している。WRCサファリではトップ4を独占していることで、この問題はラフなラリーだけにとどまらないことが分かるが、ピレリのハードコンパウンドタイヤの使い方に関係しているとファウラーは考えているようだ。
「ギリシャが良くなかったことは分かっている」とファウラー。
「テストも、実際のラリーもうまくいかなかった。ハード路面のイベントに関して見直さなくてはならないようだ。固いタイヤを使うような場所での走行が、このマシンの弱点のように思える」
「冬の間にこうした点に取り組んでいくが、できれば暖かい天候でテストしたいところなので、もちろん簡単にはいかない。このマシンについてもこれから開発を進める部分がある。すてにシーズン末に向けてサスペンションのセットアップに取り組んできたし、このパッケージを引き続き精査していく」