FIAの年間表彰式が12月9日、イタリアのボローニャで開催され、今季のFIAタイトルが正式に認定された。WRCでは、ドライバーズ選手権、コ・ドライバーズ選手権を制したカッレ・ロバンペラとヨンネ・ハルットゥネン、マニュファクチャラーズ選手権を制したトヨタ・ガズーレーシング・ワールドラリーチームがトロフィーの授与を受けた。
ハイブリッドの新規定ラリー1マシンが導入された今季のWRCを戦い抜いたスタードライバーたちは、F1をはじめFIA選手権の入賞者たちとともに、イタリアのエミリア・ロマーニャ地方の中心にあるフィエラ・ディ・ボローニャで、シーズン末の伝統的な祝典に参加した。
表彰式では、ロバンペラとハルットゥネンには、WRC9連覇王者のセバスチャン・ローブからトロフィーが贈られた。またトヨタを代表して、WRCのチーム代表、ヤリ‐マティ・ラトバラがマニュファクチャラーズ選手権のトロフィーを受け取った。
ロバンペラは、今季のWRC全13戦にトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドで参戦し、6勝をマーク。第11戦ラリーニュージーランドで、シーズン2を残した時点でタイトルを決めた。22歳の誕生日をむかえた翌日でのタイトル獲得は、シリーズ史上最年少記録を更新した。
「信じられないようなシーズンだった。特に初めてのタイトルを獲得するのは、プレッシャーに耐えなくてはならず一番難しい」とロバンペラ。
「今シーズンは自分たちにとって本当にいい内容になった。新たにラリー1マシンとハイブリッドシステムになったが、すぐにマシンを習得しいいペースをつかむことができた」
「こんなに早くタイトルを獲得できるとは思ってはいなかったが、いつもプッシュしていたし、マシンに乗っている時は自分が若いとは思わず、とにかくできる限りベストのことをしようと努めている」
コ・ドライバーズ選手権2位に入ったマルティン・ヤルベオヤは、自身の受賞とオィット・タナックの代理としても登壇。ティエリー・ヌービルはマルティン・ウィダグとともに選手権3位を受賞した。